電話応対でCS向上事例
-株式会社 ジェーミックス-ユーザー目線でのサポートが継続性を生む
新潟県西部の上越市は、北陸本線と信越本線が交わる交通の要衝。平成26 年には、北陸新幹線も開通し、さらなる 発展が期待される街です。その上越市を拠点に、CATV 事業、インターネット事業、そして教育関連ソフトウェアの開発を手がける株式会社ジェーミックスにうかがい、地域ICT 支援、校務支援、それぞれのお客さま対応について、話をお聞きしました。「弊社は、校務支援システムと地域ICT 支援サービスのそれぞれにコールセンターを設け、お客さまをサポートしています」(代表取締役社長・曽田耕一氏)
まず、校務支援システムの特徴と、そのサポートについてのポイントをお聞かせください。
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代表取締役社長
曽田耕一氏「校務支援システムは、ICT により、学校内での情報の整理や管理、共有を容易にすることで先生方の負担を軽減し、より児童や生徒の指導に力を注げる環境づくりを目指すものです。直接のお取引先となるのは各自治体の教育委員会ですが、実際にシステムをお使いになるのは現場の先生方です。コールセンターでは、こうした先生方から電話でいただくお問い合わせについて、応対させていただいています」(曽田氏)
どういったお問い合わせ内容が多いのでしょうか?
「やはりシステムの使い方ですね。とくに年度末、年度初めは、児童や生徒の卒業や入学、進級にともない、やるべき作業が多くなりますから。コールセンターのスタッフは、そうしたお問い合わせに対して解決策をご案内するだけでなく、『どの機能について、どんな質問が寄せられたか』を記録しています。よく寄せられる質問は、すなわち使い方がわかりづらい部分でもあります。そうした情報は、次回のバージョンアップでの改善点として、開発陣とも共有しています」(曽田氏)
コールセンターでの応対について、とくに力を入れているところはありますか?
「コールセンターのスタッフには、大学で教職課程を学び、教員免許を取得した人間を配置しています。こうした校務支援システムのサポートには、システムを理解している、正しい電話応対ができるというだけでは不十分です。学校の先生方がどのような仕事をして、ふだん何を考え、どんな悩みを抱えているかをしっかりと理解しなければ、お客さまの立場に立ったアドバイスやサポートができないからです」(曽田氏)
ほか、先生方にサポートを通じて伝えていることはありますか?
「義務教育の9 年間は、子どもにとって大切な時期です。この間、児童や生徒の学力、個性、キャラクターを、担任の先生が記録し、進級しても次の担任の先生へと引き継ぎができ、児童・生徒の変化や成長を見守る事のできることが、校務にICT を導入する最重要ポイントだと思っています。先生方には、こうした目的のためにシステムの機能を正しく理解し、使っていただけるよう、ご案内しています。たとえば通知表の所見欄など、先生方にご自分の言葉で書いていただきたい部分は、あえて個別に入力しなければならないようにしています。こうした部分の“つかいにくさ” についてご質問をいただく際には、そうしたこちらの意図をきちんとご説明します。ICT を便利に使うだけではなく、ICT を使って業務を効率化し、そのリソースを子どもたちの教育に役立てていただきたいというのが、私たちの願いですから」(曽田氏)

御社のもうひとつの事業の軸である地域ICT サービスのコールセンターについてお聞かせください。
「弊社は、新潟県上越エリアを中心に、インターネット接続サービスを提供させていただいております。お客さまに対しては、『せっかくご加入いただいているのだから、サービスを十分に使っていただきたい』と考えております。『インターネットにつながらない』というお問い合わせについては、お電話を通じて状況を把握し、つながるまでサポートさせていただいております」(曽田氏)
御社の受付にもご相談コーナーがあるようですが。
「はい。パソコンの設定など、インターネット接続でわからないことがあれば、直接弊社にお越しいただいても結構です。つながるまで、無料でサポートさせていただきます。またコールセンターへのお電話では解決できなかったトラブルについては、お客さまのお宅や事業所を直接訪問させていただき、対処させていただく体制をとっています。通常、スタッフ3 ~ 4 名体制で、各スタッフが1 日平均8 件のご訪問をこなしています。こちらも、上越エリアについては、費用などはいただいておりません」(曽田氏)
校務支援システム、地域ICT サービスとも、サポートの内容はかなり手厚く、思います。続けていくのはたいへんだと思いますが?
「私どもは、ICT をより多面化、多角化して、より教育や生活の質を向上させたいと思っております。校務システムについては、先ほど申しましたように、先生の負担を軽くできることが、子どもたちへのよりよい教育につながり、それが子どもたちの成長を助けることになると確信しています。また地域ICT インフラサービスにとっては、やはり『つながる』ということの重要性ですね。上越市は新潟の地方都市ですが、ここに住んでいらっしゃる方々が、みなネットワークにつながっていくことは、“顔の見える安心感” になりますし、弊社の次のビジネスチャンスにも結びついていくと思います。そのためのお客さまサポートには、これからも力を注いでいくつもりです」(曽田氏)
本日はありがとうございました。
会社名 | 株式会社 ジェーミックス |
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英文社名 | JMiX Co.,Ltd. |
設立 | 平成12年2月1日 |
本社オフィス/本社工場 | 新潟県上越市本町5丁目5番9号 ランドビル1階 |
代表取締役社長 | 曽田 耕一 |
事業内容 | 校務支援センター事業、地域ICT支援サービス事業、データセンター事業、次世代の情報インフラ |
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