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電話応対でCS向上コラム

第40回 自分や相手を励ます言葉

アサーション

公開日:2019/02/15

新しいことに挑戦したいけど、不安で最初の一歩が踏み出せない……。ピンチの時も何とか自力で切り抜けたい……。
そんな時は、自分で自分を励ましたいものです。失敗と成功は、枝分かれのようなもの。たとえ失敗しても、その後のことはその時に考えて、またチャレンジすればいい。挫折を経験した人間は、その分だけ強くなれます。今回は、自分や相手を「励ます」言葉について考えていきましょう。

自分を励ます魔法の言葉「大丈夫、きっとうまくいく」

 新しいことに挑戦したり、ピンチを自力で切り抜けたい時、大切なことは自分が気落ちしないように、自分を励ますことです。自分を励ます魔法の言葉となるのは、「大丈夫、きっとうまくいく」です。自分自身に声をかけるようなつもりで、心の中で唱えてもいいし、一人の時に声を出して言ってみてもいい。ただ、ためらう気持ちが強く冷静に考えて「大丈夫!」とは言い切れない時でも、「何とかなるかもしれない」「やれるだけやろう」と、自分自身をいたわるように励ますことです。チャレンジすれば前向きになり、経験も得られます。ほかの誰も励ましてくれない時こそ、自分で自分を励ましてください。最後の最後まで、自分は自分の味方でいたいものです。心配で心配で仕方ない時は、こんな励ましの言葉を思い出してください。「できるだけのことをやれば、何とかなる。何とかならないことなんて、この世の中には一つもないよ」と。

相手を励ます「大丈夫」は要注意

 自分自身を励ますことと同じように大切なことは、落ち込んだり、ピンチに陥っている人を励ますことです。自分以外を励ます時、「大丈夫」という言葉はそぐわない場合があります。「大丈夫」という言葉には「100%実現可能」ということを保証するような響きがありますので、「大丈夫」と言われると、「私のことを知らない人の無責任な気休め」になりかねません。

心が軽くなる「あなたなら、できる」

 相手のことを本気で大切に思っている人は、無責任なことは言えないので、慎重に励ましの言葉を選ぶ必要があります。相手の能力や性格、それまでの頑張りなどが分かっているのであれば、なるべく具体的に励ますことを心がけましょう。「あなたの力で、十分乗り越えられると思うよ」「頑張っているね。あとひと踏ん張りだよ」と。親しい友人や周りで見ている人は、渦中にいる人の能力や状況がより客観的に見えるものです。そんな人から実力や実現までの見通しを含めて具体的に励まされると、大きな支えになります。

期限を知らせて励ますのも効果的

 また、こんな励まし方もあります。例えば、初めて出産した女性が一人で子育てを頑張っていました。しかし、毎日、毎日、ほぼ一日中の世話で疲れ果てていました。二ヶ月ぐらい経った時、精神的にも疲れ果ててしまった彼女は「これがずっと続いたらどうしよう?」と不安になり、出産経験のある友人に悩みを打ち明けました。すると、その友人は「そういう時もあるけど、三ヶ月頑張れば大丈夫よ。あと一ヶ月じゃない」と、励ましのアドバイスをくれました。その言葉を聞いた女性は、すっかり気持ちが変わり、前向きに育児を頑張れたそうです。このように「もうだめだ」と思っている時、期限つきで「頑張れ」と言うと、大きな励ましになります。期限を伝えて励ますことでゴールが明確になり、見えない不安が解消されるのです。

※アサーションは、「もしもし検定」のカリキュラムに導入されています。

平木 典子氏

日本電信電話ユーザ協会 電話応対技能検定委員。立教大学カウンセラー、日本女子大学人間社会学部心理学科教授、跡見学園女子大学臨床心理学科教授を経て、統合的心理療法研究所(IPI)顧問。専門は臨床心理学、家族心理学。日本カウンセリング学会理事。

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