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電話応対でCS向上コラム

第26回 アナウンサーのノウハウから学べ

人を動かすことば力

公開日:2012/06/01

「ジューンブライド」ともいうように、6月は結婚式の季節。披露宴など大勢の前で話す機会もあると思いますが、そういった状況を苦手とする人も多いのではないでしょうか。スピーチ下手の人によく見受けられるのが、話がまとまらずにだらだらと長くなってしまうケースです。今回は自分が伝えたいことを明確にまとめ、聞き手に喜ばれるスピーチを行う秘訣を紹介します。

話したいことを1つに絞る

スピーチ下手な人の多くは、自分の話したいことばかりを考え、思い浮かんだことを全部話そうとします。その結果、だらだらとまとまりがなくなってしまうのです。
大事なのは、自分が話したいことよりも、聞き手が聞きたいことを話すこと。ですから、まず準備段階で聞き手がどのような話を聞きたいかをリサーチする。そして、その中から思い切って1点に絞り、それを具体例で膨らませて話すのです。
1点に絞ることのメリットは「自分が一番伝えたいことが明確になる」「1点に絞ることで、人前で上がって話し忘れたりすることを防げる」「話の軸が決まるので、それを具体例などで膨らませて、話を深めることができる。ポイントのくり返しもしやすい」などがあります。また、何よりのメリットとして、スピーチが短くなるので、聞き手に喜ばれるのです。
次に、本番で話す際のポイントを6点紹介しましょう。

スピーチで意識したいポイント

  • 大勢の前でも1対1の対話のように「個」に話しかける
    話によく反応してくれる人を数人見つけて、主としてその人に向かって話しかける。ミラーリングといって鏡のように、聞き手がいいと話し手もうまく話せるのです。

  • 最初に一番遠くの人に向かって話しかけて、声のボリュームを調整する。
    遠くまで届く声を理解する。

  • 原稿は極力読まない
    ポイントをメモにしておく。忘れたときには、堂々とメモを見ます。

  • 身振り手振りを使って全身で話す
    体を柔らかくリラックスさせます。多くの聞き手に向けるアイコンタクトも大切。

  • 大事なポイントは繰り返し伝える
    「いいですか、もう一度言いますね」という感じで印象付ける。

  • 充分に間をとってゆっくり話す
    早口や立て板に水の話し方では伝わりません。

  • これらのポイントはトレーニング次第で誰にでもできることなので、まずそのことを意識してください。
    さて最後に、以前アナウンサー仲間5人でスピーチ談義をしたときのことをお話しします。それぞれに「よいスピーチの3条件」を挙げたのですが、1つ目と2つ目は全員が一致しました。1つ目は「短く」、2つ目は「具体的に」です。3つ目はそれぞれ異なりましたが、私は「自分の気持ちを素直に話すこと」を挙げました。格好をつけたり、受けを狙ったりするのではなく、正直に自分の気持ちを話す。聞き手の心に伝わるスピーチの必須条件だと私は思います。

今回の振り返り

  • 「一番伝えたいこと」に絞って短く話す

  • 具体的な話をして、話を深める

  • 自分の気持ちを素直に話す

岡部 達昭氏

日本電信電話ユーザ協会電話応対技能検定 専門委員会委員長。
NHKアナウンサー、(財)NHK放送研修センター理事、日本語センター長を経て現在は企業、自治体の研修講演などを担当する。「心をつかむコミュニケーション」を基本に、言葉と非言語表現力の研究を行っている。

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