電話応対でCS向上コラム

-株式会社ノーリツ-
第54回 お客さまとつながり続けることが私たちの大切な使命

記事ID:C10076

 弊社は、給湯器・コンロを中心とした住宅設備機器の製造、卸売、それに伴うサービス事業を行っています。弊社お客さま室の基本理念「すべてはお客さまのために」を掲げ、修理・点検のご依頼や使い方、機能、施工など、さまざまなお問い合わせへの対応を行っています。

いつまでも忘れてはならないこと

 2011年3月に発生した東日本大震災の日、会社に電話が殺到しました。皆、必死に電話を受けていた中、「いつ修理に来てくれるのか、1週間後とか1ヵ月後とか何でもいいから言え!!」というお客さまがいらっしゃいました。その男性は、ぶつけるように、声が枯れるぐらい泣き叫んでいました。オペレーターは何も答えることができず、その言葉や声にショックを受けて泣いていたことを覚えています。そして、ちょうど1年後の同じ日、その男性から「実は1年前にひどいことを言ってしまった。阪神・淡路大震災を経験し、気持ちを分かってもらえていたのに申し訳なかった」と、丁寧なお詫びの電話をいただきました。この時にあらためて、弊社製品が、ライフラインとしてお客さまの生活に直結していることを痛感しました。

私たちにできることがある

 電話応対の経験を積めば積むほど、サッと対応できることは増えていくものですが、いつまでも忘れてはならないことがあります。突然お湯や暖房が使えなくなった時にどんな思いをされるのか…お使いになっているお客さまの状況を思い浮かべられるかどうかが大切なのです。
 弊社で行っているお客さま満足度アンケートで、「まだ年数が経過していないのに故障するのは早い!でも親身に対応してくれたのでプラスマイナスゼロです」とのお言葉をいただきました。早期の不具合に対してのお叱りでもあるのですが、たとえマイナスからの始まりでも、私たちの応対でお客さまへの印象は変えることができる…次も弊社製品をお選びいただき、末永くご愛顧いただけるための大切な役割があると確信した経験です。

また選んでいただきたい… 私の応対で

 現在弊社には200名近いオペレーターがいますが、窓口としての応対品質向上は容易なことではなく、試行錯誤の連続です。これまで50項目に基準項目を細分化し評価してきましたが、今、新たな応対品質基準の構築に取り組んでいます。AI 化が進む今、人だからこそできる応対があると思います。マインドとして「またノーリツを選んでいただきたい…私の応対で」を掲げ、お客さま一人ひとりの状況や気持ちを汲みとり、今も、そしてこれからのつながりも大切に、応対品質教育に励んでまいります。

次回の講師は、株式会社兵庫分析センターの巽 里美さんです。さんです。指導者級資格保持者(11期)。電話応対教育全般の企画実施だけでなく、キャリアコンサルタント業務も行うなど、CS 推進部門のプロジェクトマネージャーとしてご活躍。とても存在感のある方です

川口 麻衣子氏

株式会社ノーリツ サービス事業部 お客さま室所属。電話応対技能検定(もしもし検定)指導者級資格保持者(20期)。人員配置含む呼量管理と、応対品質指導やもしもし検定の企業内実施、社内やお取引先への応対研修実施など電話応対教育全般を担当しています。

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