企業ICT導入事例

-株式会社二木ゴルフ‐
XPからの移行期間、仮想パッチによりPCを保護

【導入の狙い】XPサポート終了にともなうシステム更新
【導入の効果】移行期間中もセキュリティレベルを保持

　ただ、その同社の頭を悩ませたのが、Windows XPのサポート終了にともなう、Windows 7へのシステム更新でした。

　「社内の基幹システム更新とWindows XPからWindows 7への切り替えを行うにあたり、社内の端末を検証したのですが、そのなかで一部、対応アプリの関係からWi ndows XPの環境を一時的ながら残さなければならないものが見つかったのです」(野口氏)

　同社はこれらのPCを脅威から守るため、トレンドマイクロの統合セキュリティ対策製品「Client/Server Suite Premium」に用意されている「脆弱性対策オプション」を導入しました。

　「これは、既知のOSやアプリケーションの脆弱性をトレンドマイクロの『推奨設定機能』で発見し、見つかった脆弱性には自動的に仮想パッチが適用されるというものです」(野口氏)

　つまり、残さざるを得ないWindows XPの移行期間、このソリューションを端末に適用することで、必要最低限のセキュリティレベルを維持することができると、野口氏は考えたのです。こうしてソリューションを導入してから現在まで、トラブルは起きていないとのことです。

　「今後は、この残ったXPをWi ndows 7へとリプレイスする作業に取りかかることになりますが、その期間中も、安心してシステムの運用ができるのではないかと感じています」(野口氏)

　一方、セキュリティシステム提供を担当したトレンドマイクロは、二木ゴルフのシステム運用体制を高く評価しています。

　「二木ゴルフは非常にスムーズに課題を解決できました。その要因としては、同社がまず社内の状況を精査し、“何をなすべきか”を事前にしっかりと把握していたことがポイントでした」(トレンドマイクロ株式会社産業営業本部 東日本営業グループ シニアスペシャリスト・青木 俊暁氏)

　同社はこれまでも、IT資産の現状把握に努めてきたといいます。

　「弊社では、数年ごとに社内システムの検討会を開き、自社のIT資産の現状把握を行っています。今回のXP対策には、その際の資料が役立ったと思っています」(野口氏)