企業ICT導入事例

-フジサービス株式会社-
マイナンバー対策が業務効率化を含む一石三鳥の効果に

「マイナンバー対策」「BCP対策」「社内情報の共有」は、それぞれ別々の課題であり、解決策も三者三様と思われがちです。しかしフジサービス株式会社は、これらをICTの活用により一挙に解決しました。

【導入の狙い】中小企業でも安心できるマイナンバー保管を目指したい
【導入の効果】手間や過大なコストをかけることなく、環境整備が完了

ワンストップ対応が切り札に

▲取締役 業務部長・緑川 嘉一氏

オンデマンド印刷、技術者の派遣、ソフトウェア開発などを手がけるフジサービス株式会社は、本格利用が始まるマイナンバー対策に頭を悩ませていました。

「中小企業にとって、社内の堅牢なサーバールームでのマイナンバー保管は現実的ではありません。またネットワークを介した侵入を考えると、万全とは言えません」(緑川氏)

しかしこの不安解消のきっかけとなったのが、ネットワーク増速の提案でした。

「印刷業で送受信するデータ量は膨大で、かつ増加する一方です。そこでNTT東日本に『フレッツ光ネクスト』よりも速い回線はないか相談したところ、最大1Gbpsでのデータ送受信が可能な『フレッツ光ネクスト・ギガライン』をご提案いただきました。そして同時にデータ保管サービス『あずけ~るPRO』もご案内いただいたのです」(緑川氏)

NTT東日本は、中小企業の多くがマイナンバー導入に課題を抱えていることを熟知していました。これが「あずけ~るPRO」も合わせた提案につながったのです。

「月々わずかな費用でNTT東日本のセキュアなデータセンターが使えることに驚きました。そして何より、提供元が同じなので、トラブルの際もワンストップでの対応が期待できます。トラブル解決に時間がかかることは、ビジネスにおいてもっとも避けなければならないことですから、この点は非常に心強く思っています」(緑川氏)

堅牢なセキュリティに納得

マイナンバー対策に効果がある「あずけ~るPRO」は、同社が抱える別の課題の解決にもつながりました。

「まずはBCP対策です。印刷業界全体で、災害などに備えたBCP対策が奨励されていますが、弊社固有の問題としても、重要データを安全にバックアップし、キーマン不在時の情報参照や、事業承継への対策が必要でした。『あずけ~るPRO』は、そうした課題にも有効に機能すると思います。また『あずけ~るPRO』のグループウェア機能は、弊社でこれまで個人任せになりがちだったスケジュールや所在情報の共有化が進み、大きな業務効率化につながるでしょう」(緑川氏)

導入からまだ2カ月ながら、その利用は徐々に拡大しつつあると言います。

「インターフェイスは分かりやすく、速度も満足しています。当初は操作にとまどうこともありましたが、これは『回線認証』『端末認証』という高度なセキュリティによるものだと知り、逆になりすましなどによる不正ログイン防止の効果を実感しました」(緑川氏)

同社は2016年、プライバシーマークの4回目の更新を迎えますが、その指針も「あずけ~るPRO」の利用を前提としたものに改訂する予定とのこと。これから「あずけ~るPRO」が業務の中核で大きく活躍することになりそうです。

会社名 フジサービス株式会社
創業 1946年(昭和21年)6月
所在地 東京都港区芝2-20-8
代表取締役 加藤 俊明
資本金 1,000万円
事業内容 オフセット印刷・カラーオンデマンド印刷などの印刷業務、情報処理に関するソフトウェア・ハードウェアの開発・販売、労働者派遣業など
URL http://www.fuji-serv.com/

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