企業ICT導入事例
-三糧輸送株式会社-システム刷新によりセキュリティ向上と情報ハイウェイの整備を実現
三糧輸送株式会社は、社内ネットワークの更新に際し、NTT西日本の「Biz Box UTM」「UTMサポート」を導入、「高度なセキュリティの確保」と「使いやすいパソコン環境」の構築を実現しました。
【導入の狙い】取引先の信頼と社員に負荷のかからないセキュリティを確保したい
【導入の効果】社員のだれもが安心して使えるICT環境を実現
セキュリティ強化が重点課題!
▲名張営業所 業務課長・奥本 孝治氏
三重県などに5拠点を置く三糧輸送株式会社は、昨年、拠点間をVPN※1で結び、またUTM※2を導入、セキュリティを大きく高めました。
「当時弊社は、システム環境を見直すべき時期にきていましたが、取引先のコンピューターと直接データ交換する専用回線や、複雑なシステムが存在し、変更できずにいました」(奥本氏)
こうした同社の相談を受けたNTT西日本ビジネスフロント株式会社が提案したのが、回線環境改善と電話システムに加え、拠点間のネットワーク更改も含むソリューションです。
「この提案は、まさしく弊社の求めていたものでした。5拠点をVPNで結び、4拠点に相互無料通話ができる『ひかり電話オフィスA(エース)』を設置、さらに『オフィス安心パック+Biz Box UTM』によりセキュリティを確保するという内容が、弊社の抱える課題の解決に役立つと考えたからです」(奥本氏)
同社では各拠点に専任のセキュリティ担当者が不在で、高度化するシステム運用に不安があったのです。
「現代の物流は、荷主さまと運送会社のシステムがオンラインで結ばれ、荷物と情報が表裏一体となって動いています。そのためお取引には、自社ネットワークのセキュリティ確保が必須条件です。またお客さまとの間で、従来の汎用機と専用線によるデータ交換から、インターネット経由に転換する動きも進み、セキュリティのさらなる向上を迫られていました。『Biz Box UTM』は、そのニーズにぴったりだったのです」(奥本氏)
サポートの活用で業務専念が可能に
さらに、「オフィス安心パック」は専門のシステム管理者が不在で、分散した拠点を持つ同社にとって、業務効率化の切り札になりました。
「OS、アプリケーション、セキュリティソフトなどのアップデート適用の判断は、社員にとって難題です。しかし『オフィス安心パック』では、リモートで弊社内のパソコン画面を確認したNTT西日本の方が適用すべきかどうかを判断するので、社員はわずらわしさから解放され、業務への専念が可能になりました」(奥本氏)
また複数の拠点間で安全に通信し、情報共有できるVPNの導入は、同社のBCP対策の第一歩になりました。
「現在、弊社では各拠点で業務が完結していますが、まずはそうした情報の共有化を進め、次に特定の拠点で何かあっても他拠点がカバーできるようにしたいと思います。VPNはその土台であり、大きな一歩です」(奥本氏)
導入から半年経ち、奥本氏は今回のシステム投資が決して過大ではなかったと振り返ります。この投資は今年、来年と、大きな果実となり、同社の成長に貢献することでしょう。
※1 VPN(Virtual Private Network):公衆回線を利用して構築された仮想的な組織内ネットワーク。簡単かつ低コストで導入できる。
※2 UTM(Unified Threat Management):企業などのネットワークを外部の脅威から包括的に保護する管理手法。
会社名 | 三糧輸送株式会社 |
---|---|
創業 | 1949年(昭和24年)11月9日 |
所在地 | 三重県四日市市曙町7-7 |
代表取締役 | 川北 正 |
資本金 | 1,000万円 |
事業内容 | 一般貨物自動車運送事業、自動車運送取扱業、産業廃棄物収集運搬業(第155572号)、倉庫業(登録第5861号)、3PL事業(サードパーティ・ロジスティクス) |
URL | http://www.sanryou.co.jp/ |
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