ICTコラム

在宅でもできる社会貢献活動《第11回》

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副業・兼業を認める企業が増え、本業以外のさまざまな分野で活躍する人が多くなってきました。それとともに今、社員によるボランティア活動・社会貢献活動にも関心が高まり、これらが本業に対しても良い効果をもたらすとも言われています。しかしながら、コロナ禍では、従来のような集合型で行う活動が難しくなっています。そこで今回は、リモート・在宅でもできる社会貢献活動を紹介します。

貯まったポイントを寄付

 dポイント、Pontaポイント、Tポイント、楽天ポイント......。現在、さまざまなポイントプログラムがあり、日ごろから熱心に貯めている人も多いことでしょう。ほかにも、航空会社のマイレージプログラムやクレジットカードのポイントプログラムなど、たくさんの事業者で同様のプログラムが展開されています。それらで貯まったポイントの使い方の一つに、寄付ができる仕組みがあります。
 自然災害が発生した時に、赤い羽根共同募金や日本赤十字社などを通じて被災地を支援するために期間限定で受けつけているものと、「地球環境保全への支援」「子どもの貧困問題への支援」など常時受けつけているものと2種類があります。その多くは、各ポイント事業者がウェブサイト上で寄付を受けつけています。
 ポイントプログラムの多くは取得したポイントに有効期限が設定されており、期限内に使い切る必要があります。もし、失効してしまいそうなポイントがある時には、ポイントで寄付するのも良いかもしれません。

SNSを通じてごみ拾い活動を共有

 身近で簡単にできる社会貢献活動といえば、「清掃・ごみ拾い」ではないでしょうか。普段歩く近所の道端も、いつもより少し注意して見るだけで、あちこちにポイ捨てされたごみが見えてきます。それを拾ってごみ箱に入れるだけでも、立派な社会貢献活動です。そのごみ拾いを、世界中の人とともに取り組んでいると実感できれば、さらにモチベーションも高まるのではないでしょうか。
 それを実現したのが、「ピリカ(https://sns.pirika.org/)」と いうごみ拾いSNSです。個人でも団体(企業や自治体)でも、参加できます。参加者は、ごみを拾った記録をSNSに掲載し、それを見たほかの参加者からメッセージが届きます。これにより、みんなが集合して清掃活動をしなくとも、参加者が好きな時に好きな場所で活動でき、それをみんなで共有することができるので一体感が生まれます。

それぞれの場所でできるオンライン開催のボランティア

 コロナ禍で一気に普及したZoomなどのウェブ会議ツールは、ボランティア活動でも活用されています。例えば、在宅でウェブ会議ツールを使って、高齢者や障がい者、海外の子どもたちや留学生と交流する活動は、代表的な取り組みです。集合型での活動は、開催される場所によっては都合が合わず、参加が難しいということもありましたが、オンライン開催であれば国内・海外問わず、ボランティア活動が行えます。ほかにも、環境問題に関するブログを書いたり、Offi ce系ソフトを使ってファイルを作成したりして、NPO法人などの活動を支援するようなものもあります。このような取り組みでは、自分の空き時間に合わせて活動できるので、時間も気にする必要がありません。
 今、“プロボノ”と呼ばれる、日常の業務で得たスキルや知識を活かして、社会に貢献する活動が増えています。社会に貢献できるだけでなく、在宅環境でも取り組めて、人脈を広げたり新たな分野に触れることで人生を見直す機会になったりと、多くのメリットがあると言われています。オンライン開催のボランティアに取り組んでみてはいかがでしょうか。

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