ICTコラム

スッキリ安全、デジタルの年末大掃除《第8回》

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年末のイベントの一つ、大掃除。不要になったものを処分したり、古くなったものを取り替えたり、普段なかなか手がつけられない作業も、年末だと思い切ってできるのではないでしょうか。それは、パソコンやスマートフォンを中心としたデジタルツールにも当てはまります。今回は、“デジタルの年末大掃除”のポイントをご紹介します。

不要になったDVDやCDの処分

 DVDやCDは、可燃ごみとして処理されることが多いかもしれません。しかし、重要なファイルが保存されているDVDやCDをそのまま処分すると、情報が漏えいしないかと、心配になります。情報漏えいを防ぐためには、専用のシュレッダーを用いて断裁するのがよいでしょう。もし専用のシュレッダーがなくても、次の方法で情報漏えいが防げます。
 DVDは、二つの円盤が張り合わされた二層構造です。ディスク側面の張り合わされている部分にカッターナイフを挟み込み、二つの円盤を剥がします。銀色の膜のようなものが現れますので、ガムテープで貼る・剥がすを繰り返して、剥がし取ります。
 CDは、ラベル面にカッターナイフで複数の傷をつけ、切り込みを入れたあと、その上からガムテープで貼る・剥がすを繰り返すことで、ラベル面が剥がれます。
 以上のような方法で、DVDやCDのファイルは読み取れなくなります(※断裁したディスクやカッターナイフでケガをしないように注意が必要です)。

ファイルの整理

 パソコンを使っていると、“一時的に”と思ってデスクトップにファイルをどんどん保存してしまい、いつの間にか画面いっぱいにファイルが並んでしまっていることはないでしょうか。デスクトップに限らず、クラウド上やファイルサーバーなどに保存したファイルも、「いつかは整理しよう」と思いながらついつい先延ばしにしがちです。これは、ファイルをメールで送信する時に誤って添付してしまったり、ファイルを探すのに効率が悪くなったりするので、情報管理上、問題があります。不要なファイルは積極的に、どんどん削除して、デスクトップ上はきれいにしておきましょう。
 自分が作成したファイルや、ダウンロードしたファイル以外にも、気づかないうちに勝手に蓄積されてしまうキャッシュファイルや一時ファイル、OSのアップデート時に使用したファイルなどがあります。普段、見えないところに蓄積されていくため、放っておくと大きなボリュームになっていることもあります。Windowsであれば、「ディスククリーンアップ」機能や「システムファイルのクリーンアップ」機能を使って、一気に削除できます。

 また、スマートフォンやタブレットにも、すでに使わなくなったアプリが残っていたり、写真やメールなどが溜まったりしていないでしょうか。「いつか、使うかもしれない」と思って残しがちですが、思い切ってどんどん削除しましょう。機器を紛失した時の情報漏えいリスクもありますので、可能な限り端末内のデータを減らしておくことをおすすめします。

IDやパスワードを見直す

 使わなくなったSNSアカウントやさまざまな会員サービス、メルマガなどは、解約手続きをしましょう。これにより、登録した個人情報の流出リスクを抑えたり、不要なDMを減らしたりすることができます。「今後必要になったら、その時に再登録すればいい」ぐらいに考えて、“常に必要なもの”だけを残すようにします。
 また、残すアカウントについても、IDやパスワードの使いまわしになっていないか、短い文字数のまま使っているパスワードはないか、などを確認し、適正なIDやパスワードに改めます。特にトラブルがなければ、定期的なパスワードの変更は必要ないといわれていますが、サービスごとのパスワード規定が変更されて文字数が増えていたり、使うべき文字の種類が増えていたりするので、それに合わせるよう、見直してみるとよいでしょう。

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