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ICTコラム

GIGAスクール構想とデジタル・シティズンシップ教育《第6回》

本誌の「ICT COLUMN」で取り上げられているGIGAスクール構想。その連動企画として、このコーナーでもGIGAスクール構想を取り上げてみたいと思います。単なる学校のICT環境の整備にとどまらず、今“大人”の人も、近い将来にGIGAスクール構想の大きな変化に直面しそうです。どんな変化が起こりそうか?ここで少しイメージしてみましょう。

GIGAスクール構想とは

 GIGAスクール構想とは、小中学生がICTを使いこなせるように教育環境を整えようと、文部科学省が、2019年に発表した計画のことです。
 GIGAは、Global and Innovation Gateway for Allの略で、通信速度やデータ量を表す“ギガ”とは異なります。
 当初は、2023年度末までに環境を整える計画でしたが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて計画を前倒しし、2020年度末までに学校内の高速ネットワーク環境を整え、児童生徒に1人1台のコンピューターの配布を完了させました。
 実際に児童生徒に配布されたコンピューターは、iPadやWindowsなど馴染みのあるコンピューターを採用している学校もありますが、Chromebook(クロームブック)という新しいタイプのコンピューターが多く導入されています。
 Chromebookは、購入時の価格が安い、起動が速い、クラウド活用に適している、などが特徴で、学校に向いていたと言えるでしょう。
 大学や企業などではあまり使われていませんが、今後、Chromebookに慣れた人材が社会に出てくることになることを考えると、注目すべきコンピューターと言えそうです。

デジタル・シティズンシップ教育

 小中学生が学習の中でインターネットを活用することが増えてくると、学校や保護者の中には、インターネット上のさまざまなトラブルに巻き込まれないか?と心配になる人も少なくありません。GIGAスクール構想以前から、携帯電話やスマートフォンを持つ青少年が年々増え、それに合わせて、学校では「情報モラル教室」「セーフティ教室」といった啓発が行われていました。また、“子どもには、スマートフォンは持たせないほうがいい”といった考え方も根強くありましたが、GIGAスクール構想で、それが大きく変わりました。今後は、積極的にインターネットを活用していくことになります。
 そこで「デジタル・シティズンシップ教育」が注目され始めています。インターネットの危険性を教え、使用を抑制するのではなく、積極的に活用して、上手に使える人に育てる教育が求められています。時には、使い方を誤ったり、失敗したりすることもあるかもしれませんが、そこから学んでいくという考え方が大切だと言えるでしょう。

家庭でもGIGAスクール構想

 昨年、新型コロナウイルスの影響で、学校が休校となり、企業も在宅勤務になった頃、家庭のインターネット接続のデータ量が増大して、ウェブ会議などがうまくつながらなかったという事例がありました。今後、GIGAスクールがさらに進化し、家庭学習でのインターネット利用が増えることを見越して、家庭内のネットワークを増強することも検討したいものです。
 また、Chromebookを家庭でも使ってみて、その特徴を知ることは、自らのITリテラシーを高めることにもつながるでしょう。
 加えて、このような技術についてばかりでなく、意識も変える必要があります。これまでなら、「勉強中にスマホを見ていてはダメだ!」となりましたが、今は、スマホ、タブレット、パソコンを使いながら勉強する時代となりました。教材がデジタル化され、動画を見ながら学ぶ、そういった学びのスタイルの変化にも目を向けておく必要があります。
 GIGA スクール構想の流れにのって、家庭のICT環境を見直してみましょう。
 

※iPadは、Apple inc.の登録商標です。Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における商標または登録商標です。Chromebookは、Google LLCの商標または登録商標です。

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