ICTコラム

自宅のネット環境を整える《第3回》

記事ID:D40012

在宅勤務が本格的になって、早1年半。学校や塾でもオンライン授業が徐々に拡大しています。新型コロナウイルス感染拡大前には、自宅にパソコンを持たず、スマートフォンだけで十分だった人も、在宅勤務やオンライン授業のために、自宅のネット環境を充実させなければならなくなりました。

パソコンとネットワークを見直そう

 自宅のネット環境を改善する時、真っ先に思い浮かぶ方法は、「高性能なパソコンの導入」でしょう。例えば、高速処理が可能なCPU(中央演算処理装置)や大容量のメモリが搭載されたものに買い替えれば、動画や大容量ファイルもストレスなく扱えるでしょう。同時に「高速通信が可能なネットワークへの切り替え」も検討しましょう。光回線で、高速・大容量のメニューに切り替えたり、無線LAN機器を最新のものに取り換えたりすることで、インターネットへのアクセスが快適になります。これまで、家族で、同時に大容量通信が必要なケース(例えば、オンライン授業やオンライン会議で、同時に複数台利用するなど)は、あまりありませんでした。こういった状況にも十分に対応できるネットワークや機器を揃えることは大切です。「動作が遅いな」と感じた時には、見直してみましょう。また、今、快適に使えている人も、より高速で安価な光回線のメニューが追加されたり、セキュリティがより高まった無線LAN機器が発売されたりと、次々と進化しているので、随時見直すとよいでしょう。

パソコンの周辺機器を充実させよう

 ノートパソコンを使用している場合、ディスプレイが小さく、画面上での作業が窮屈に感じられることはなかったでしょうか。そんな時には、ディスプレイを追加し、デュアルディスプレイにします。追加したディスプレイで資料を表示して、それを確認しながら、メインのディスプレイ上でデータ処理をするなど、大変便利です。
 ウェブ会議やオンライン授業が多い人は、セキュリティと音声品質の向上のために、ヘッドセットは必須です。ヘッドセットは、ゲーム用、ウェブ会議用、スマートフォン用など用途によって形状が異なっていたり、片耳タイプ、両耳タイプなどさまざまなタイプがあったりするので、用途や好みに合わせて選びます。
 このような周辺機器をパソコンに接続すると、パソコンの周りがケーブルであふれてしまいます。LAN接続はWi-Fi接続に、マウスやヘッドセットなどはBluetooth(近距離無線通信規格の一つ)接続などにし、極力ケーブルを減らすようにすると、すっきりします。また、ヘッドセットをBluetoothタイプにしておけば、スマートフォンやタブレットとも兼用できるのでとても便利です。

机まわりにも気を遣おう

 スマートフォンやタブレットをはじめ、マウスやヘッドセットなど、USBで給電・充電する機器が増えました。そのために電源まわりにもケーブルが増えがちです。そんな時には、一般的なコンセントとともにUSBポートが複数ついている電源タップを使用するとよいでしょう。ACアダプターを必要とせず、USBケーブルを差し込むだけで給電されます。
 ただし、USBによる給電・充電は、コネクタの種類(Type-A、B、Cなど)や急速充電の規格など、多種多様です。自分の使っている機器に合った電源タップを選ぶようにしましょう。
 そして、もう一つ。在宅勤務が続くことで、意外と気になるのが、「椅子」です。長時間にわたり集中して作業をするためにも、そして、健康のためにも椅子には気を遣いたいところです。短時間であれば間に合わせのものでもよいでしょうが、長期間、長時間の作業となると、身体に負担の少ないものを選ぶことをおすすめします。
 「在宅勤務だから多少効率が落ちても仕方がない」とはもう言えません。在宅勤務でも、さらにより高い成果が得られるよう環境を整えておきましょう。

関連記事

入会のご案内

電話応対教育とICT活用推進による、
社内の人材育成や生産性の向上に貢献致します。

ご入会のお申込みはこちら