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企業ICT導入事例

ICT導入事例 -青梅商工会議所-

プロモーション

公開日:2016/07/26

外国人向け無線LANサービスを起爆剤に観光業振興を

LCC(低価格航空会社)の就航や円安などを要因に、日本を訪れる外国人観光客は激増の一途をたどっています。青梅市と青梅商工会議所は、無線LANの整備を進め、そうした外国人観光客の取り込みを狙います。

【導入の狙い】インターネットへのアクセスを容易にし、口コミ情報の発信を促したい
【導入の効果】認知度のアップで、加速度的な観光業の発展を期待

  サービス提供施設一覧(順不同)
  1 青梅駅前 青梅観光案内所
  2 東青梅駅北口自転車等駐車場
  3 塩船観音寺 礼場
  4 御岳駅前 みたけ歩楽里道
  5 吉野梅郷(梅の公園管理棟)
  6 河辺駅北口自転車等駐車場
  ※1~6以外に市内で商業・観光・サービス業を営む店舗・施設 約160カ所にも整備

「観光業」を街の新たな産業の軸に

▲専務理事・中村 和弘氏

東京の西郊、都市部と緑豊かな奥多摩をつなぐ青梅市は、古くは林業で、そして近代は織物産業の街として栄えてきました。

「かつては切り出した丸太をつないだ筏が多摩川を下る姿が見られたそうです。また織物産業は高級寝具がとりわけ有名でした。しかし昭和30年代からそうした産業は衰退が始まり、現在は電子部品や金属加工が産業の中心となっています」(中村氏)

「一方、近年大きな伸びをみせているのが観光業です。私たちは、この観光業が青梅市の主要産業の一つとなるよう、さまざまな取り組みを行っています」(大野氏)

青梅の観光資源は、恵まれた自然と、長い歴史に根ざした文化的資源にあると、両氏は語ります。

「青梅市は秩父多摩甲斐国立公園の玄関口で、自然に親しもうという多くの方が訪れます。また吉野梅郷、山上に武蔵御嶽神社をいただく御岳山などの観光地もあります」(中村氏)

「御岳山の山頂エリアは小さな町を形成していて、『宿坊』という宿泊施設が点在しています。この宿坊で自然の幸をいただきつつ、修験者の世界を味わう旅行が近年人気となっています。青梅市としては、こうした滞在型の観光をもっと広く周知したいと考えているのです」(大野氏)

無線LANで観光客のSNS活用を期待

▲地域振興部 部長補佐・大野 哲明氏

そうした観光振興策の一環として同市がこの春導入したのが、市内各所から無料でインターネット接続できる無線LANサービス「TOKYO OME FREE Wi-Fi」です。

「この無線LANサービスは、国からの補助金で事業化されました。ヒントになったのは、御岳山山頂エリアでみたけ山観光協会がひと足先に導入した無線LANサービスでした。この観光協会はこれまでも先駆的な試みで観光客増に成功してきました。外国人観光客向けに用意した無線LANサービスに、青梅市も倣うことにしたのです」(中村氏)

「外国人観光客の誘致には、多言語化された観光情報とともに、実際に訪れた方々のリアルタイムの口コミが大きなカギを握っています。青梅を訪れた外国人観光客が、その体験をSNSで気軽にリアルタイムで発信できれば、その効果は絶大です。そこで私たちも無線LANの整備を、外国人観光客誘致の起爆剤にしようと考えたのです。サービス名称に“TOKYO”を入れたのは、青梅が東京の一部であることをアピールしたいという意図によるものです」(大野氏)

具体的なサービスには、無線ネットワーク接続サービスの事業者であるNTTブロードバンドプラットフォーム(以下NTT BP)が展開する「Japan Connected-free Wi-Fi」が採用されました。このシステムは、無料アプリで一度利用登録すれば、全国各地の同種のサービスが利用可能で、メニューなども多言語化されているという特徴があります。

「サービスは青梅観光案内所、塩船観音寺、吉野梅郷などの公共的施設6カ所と、市内の民間店舗など約160カ所で提供します。このうち公共的施設では今後5年間、観光客の回遊状況のデータを収集し、将来的な観光サービスの向上に役立てる予定です」(中村氏)

将来的には広域での観光振興も

この「TOKYO OME FREE Wi-Fi」が、今後の同市の観光振興にどう役立っていくのか、その展望を両氏にうかがいました。

「NTT BPのシステムを利用したことで、成田空港などで配られるパンフレットに青梅という地名を記載してもらえます。今はまだ、外国から直接青梅を目指していらっしゃる方はごく少数ですが、東京に中長期滞在する中で、ふと目に留まり、訪れていただければ…ということです」(中村氏)

「認知度が高まれば、逆に外国の方にこの青梅の新たな魅力を発信してもらえるのではないかと思っています。住んでいる人間にはその土地の魅力が“当たり前”のように思え、見えないままでいるかもしれないからです。そしてお客さまの増加で、飲食をともなう温泉、観光客同士が語り合うバルなど、さらに複合的な展開が視野に入るかもしれません。また、青梅には吉野梅郷のほか、つつじの名所の塩船観音や吹上しょうぶ公園など、いくつもの花の名所があります。さらに周辺には秩父や奥多摩エリアの観光地があります。青梅をより魅力的な滞在型リゾートにするには、まずこれまで個々の“点”として発信してきた青梅市内の観光地の情報を連結して“面”とし、周辺の観光地へ“面”を広げていくような情報の充実が欠かせません。そうなれば、無線LANでの周辺情報の検索がいっそう便利になるはずです」(大野氏)

東京オリンピックが開催される2020年まで、東京への注目はさらに高まり、来訪する観光客数も右肩上がりで増えることが予想されます。無線LAN導入を手がかりとする同市の観光振興策が、外国人観光客の心をつかむことができれば、自然と文化が融合した「日本の魅力」を世界に広く発信できるに違いありません。

▲「TOKYO OME FREE Wi-Fi」エリアサイン。市内で商業・観光・サービス業を営む店舗・施設約160カ所に整備

会社名 青梅商工会議所
設立 1952年(昭和27年)
所在地 東京都青梅市上町373-1
会頭 舘 盛和
事業内容 中小企業の経営全般及び地域産業をサポート、システム開発
URL http://www.omecci.jp/

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