2019年 もしもし検定実施機関表彰

日本電信電話ユーザ協会では、毎年、電話応対技能検定の発展に貢献していただいた検定実施機関を表彰しております。2019年(表彰対象期間は2018年11月〜2019年10月)は下記の3項目について、5機関に感謝状を贈呈するとともに、各実施機関の代表者に、もしもし検定に対する取り組みや今後の抱負をうかがいました。

■1級~3級合計の受検者数
第1位:株式会社NSGコーポレーション
第2位:オフィスKEI株式会社
■4級の受検者数
第1位:株式会社NSGコーポレーション
第2位:日本ハム株式会社
■1級~3級合計の合格率(ただし、受検者数が50名を超える場合に限る)
第1位:株式会社マナフィス
第2位:テルウェル西日本株式会社 四国支店

株式会社NSGコーポレーションは「1級〜3級合計の受検者数」と「4級の受検者数」の2項目を受賞

株式会社NSGコーポレーション

  • 榎本 登志雄氏

    ▲代表取締役社長
    榎本 登志雄氏

  • 佐々木 恵美子氏

    ▲副社長
    佐々木 恵美子氏

もしもし検定を通じ、さまざまな業務に対応できる人材育成を

弊社は2010年、もしもし検定の理念に賛同し、検定の普及促進を図る専門会社として設立されました。電話応対やビジネスマナーは従来、その評価を形で表すことは難しいと考えられてきましたが、もしもし検定は「合否」という基準で可視化できるため、企業の人事評価の指針としても活用されます。前期は前々期に続き、多くの方に受検していただきました。これは弊社が毎月必ず検定を実施することでの信頼感、4級から1級まで明確に段階を踏んで学ぶカリキュラム、業務に影響が出ないよう早めのスケジュール確定などが評価されたことによるものだと分析しております。
 もしもし検定の指針である「こころ・言葉・そして愛」を究めることは、電話応対の品質向上だけでなく、来るAI時代に向け、さまざまな業務にも対応できる人材育成につながります。時代の動きを見据えながら、人でなければできない電話応対を本年も求め続け、さらに資格保持者の能力が活かせる活躍の場の提供についても、検討していきたいと考えております。

オフィスKEI株式会社

  • 田渕 惠子氏

    ▲代表取締役
    田渕 惠子氏

「学ぶ楽しさ」を伝え、より上級を目指すお手伝いを

 電話応対、ビジネスコミュニケーション分野を中心に人材育成をお手伝いする弊社では、2009年よりもしもし検定への取り組みを進め、これまで約1,300人に研修を受講していただきました。研修は各種の専門資格を持つ経験豊富な講師陣が担当し、それぞれがつねに知識やスキルのブラッシュアップを図っています。また研修には補助資料が充実したテキストを用い、実践的なトレーニングで知識、スキルが定着する内容としていることが、1〜3級の合格率向上に役立っていると自負しております。
 研修を通じ、学ぶ楽しさに目覚めて3級から2級、2級から1級とさらに上位級を目指す方に触発され、新たな受講希望者が現れるなど、職場にも意識向上をもたらしていると感じております。本年も受講生のスキルアップに直結する研修を目指し、講師一同全力を尽くします。またコミュニケーションスキルに加え、ビジネスに必須となる「読み解く力」「書く力」を鍛えるプログラムも充実させる予定です。ぜひご期待ください。

日本ハム株式会社

  • 柳井 加奈子氏

    ▲取締役常務執行役員
    宮階 定憲氏

事業部、グループ企業に上級資格者を配置、新入社員の受検推進も

ニッポンハムグループは現在、食肉事業、加工事業から、スポーツ事業まで、事業領域を広げております。このグループがお客さまから共感を得て、選ばれ、支持されるためには、社員一人ひとりのコミュニケーション力向上が重要です。もしもし検定には、そのために必要な要素「自分で考え、判断し、表現する(伝える、行動する)」が盛り込まれています。
 前期は前々期に引き続き、企業内実施機関として4級受検者数が第1位となりました。これは社内報やCSRレポートへの掲載、会議や各事業部キーパーソンへの説明などのグループ内周知活動の効果であると考えています。
 検定への社内評価は高く、コールセンター以外の事務職、営業社員も学ぶべき内容であると、新入社員の受検を義務づけるグループ企業も年々増えています。今期は人財育成の観点から、各事業部、グループ企業に1名以上の指導者級、1級取得者を配することによる組織的なコミュニケーション教育の構築と、新入社員の検定受検をさらに推進していきたいと思います。

株式会社マナフィス

  • 臼井 奈美氏

    ▲代表取締役
    臼井 奈美氏

導入企業の協力により、3 級取得への流れが整い合格率アップ

2011年、人材育成を主な業務とするマナフィスを設立しました。その後、指導者部会委員として活動するなど、もしもし検定の普及に努めています。指導にあたり重視していることは、電話応対の主役はお客さまであるということ。「よく聴いて、お客さまが知りたいことに答える」「パターン化を避け、自然な会話のキャッチボールを心がける」これらを基本姿勢に、お客さまと向き合うことの大切さをお伝えしています。
 昨年は4級取得から3級へ進む方が多く、実技試験対策として、日々の応対で改善点を意識するよう指導しました。その結果、お客さまに喜んでいただける応対に近づき、合格レベルに達した方が増えたことを嬉しく思います。また、組織全体で検定に取り組む体制を整えてくださる企業も増え、高い合格率につながりました。
 今後も検定を通じて「マニュアルを超えた心が届く応対」の実現を目指し、合格に向けて頑張る皆さまをサポートできるよう、私自身も学び続けます。

テルウェル西日本株式会社 四国支店

  • 藤見 達也氏

    ▲香川営業支店支店長
    藤見 達也氏

  • 高木 和美氏

    ▲香川営業支店 営業担当(研修)
    高木 和美氏

「人間力の高い電話応対ができる人」の育成を目指して

弊社は財団法人電気通信共済会を前身に発足した、お客さまの日常業務をサポートする会社です。業務内容はビル管理をはじめ、オフィス用品販売、オフィスの移転リニューアル、アウトソーシングサービスなど多岐にわたります。その一つである研修事業において、お客さまの電話応対スキル向上をお手伝いするため、もしもし検定を取り入れています。
 昨期の高い合格率は、理解度に合わせ少人数で行った研修が効果を発揮したためであろうと自負しております。
 今後、AIの導入で仕事の環境も変化し、またネット社会の進展で“人と直接会話できない人”が増えると思います。そしてそこで重視されるのは、「人でないとできない応対」「一人ひとりの要望をしっかりとつかみ、温かい心が伝わる応対」であり、そのためには今まで以上に「人間力の高い電話応対ができる人」が求められると思います。そうした人材育成を目指し、講師も人間力を高めるよう、さらに研鑽を続けていきたいと思います。

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