2020年 もしもし検定実施機関表彰

日本電信電話ユーザ協会では、毎年、電話応対技能検定の発展に貢献していただいた検定実施機関を表彰しています。2020年(表彰対象期間は2019年11月~2020年10月)は下記の3項目について、5機関に表彰状を贈呈するとともに、各実施機関の代表者に検定に対する取り組みや今後の抱負についてうかがいました。

■1級~3級合計の受検者数
第1位:株式会社マナフィス
第2位:株式会社NTTネクシア 関東信越支店 新潟オフィス
■4級の受検者数
第1位:SOMPOコミュニケーションズ株式会社
第2位:日本ハム株式会社
■1級~3級合計の合格率
第1位:株式会社マナフィス
第2位:オフィスKEI株式会社

株式会社マナフィスは「1級~3級合計の受検者数」「1級~3級合計の合格率」の2項目を受賞

株式会社マナフィス

  • 臼井 奈美氏

    ▲代表取締役
    臼井 奈美氏

  • 臼井 奈美氏

上位級への意欲が高まり受検者数増加へ

 2011年の設立以来、主に企業や教育機関に向けて検定の普及に努めています。「電話応対コンクールに挑戦したいが不安もある」「達成感につながる取り組みが必要」などのご要望をうかがった時に、検定の導入を提案しています。
 昨年は公開講座は行わず、ご依頼いただいていた検定講習のスケジュールにも大きな影響が出ました。日程を調整してくださった企業には、ウェブ講習のご案内をしました。集合形式をご希望の場合は、企業の皆さまにご協力いただき、感染症対策を徹底し少人数で実施することができました。
 受検者の多くは、これまで4級取得後に3級の実技試験に挑戦する方でしたが、昨年はさらに上位級に向けて興味を持つ方が増えました。また、新たな登録講師との連携もあり、受検者数の増加につながりました。
 これからも「学んだことは必ず力になる」と、イメージしていただける講習を目指します。そして、4級にチャレンジしてくださる留学生の皆さまの就職をサポートできるよう、ベストを尽くします。

株式会社NTTネクシア 関東信越支店 新潟オフィス

  • 高橋 奈緒美氏

    ▲新潟オフィス 営業担当 チーフマネージャー
    高橋 奈緒美氏

検定受検を含め資格取得プラスアルファの提案を

 電話応対教育においては、その善し悪しが企業の印象、評価に影響を及ぼすことを重視し、テクニックを身につけるだけでなく、組織の代表としてお客さまと向き合うマインドを醸成することを心がけています。
 各企業からご依頼の多い「ビジネスマナー」「電話応対」「コミュニケーション力強化」などの研修は、検定の講座内容に網羅されており、そうした企業さまに検定受検を含めた資格取得プラスアルファというパッケージでのカリキュラムの提案を行っています。そして3級の受検は新入社員に必要なスキル取得につながること、上位級を目指すことが社員のモチベーションアップに役立つと考える企業が多いことが今期、1~3級での受検者数増につながったと考えています。
 昨年はコロナ対策に追われた1年でしたが、集合研修、遠隔研修それぞれのメリット、デメリットを見直す良い機会にもなりました。今後も場所や時間が限られた中で効果的な指導、研修が行えるよう、メニューの見直し、拡大を図っていきたいと思います。

SOMPOコミュニケーションズ株式会社

  • 島 慈氏

    ▲ビジネスソリューション部長
    島 慈氏

社内検定実施回数を大幅に増やし4級受検者増を実現

 当社はSOMPOグループの中で唯一のコールセンター運営会社です。当社では検定2級・3級を「業務遂行のために取得を推奨する資格」とし、また4級を「ビジネスパーソンとしての基礎力強化」を目的として、それぞれ取得を推奨しています。そして2017年度より実施機関としての検定を開始し、受検者数は年々増加しています。
 今回、4級の受検者数で全国1位となりましたが、これは人財育成方針が浸透してきたこと、そして従来年4回だった検定実施回数を9回に増やし、受検しやすい環境を整えたことが効果を上げたものだと自負しています。
 昨年はコロナ禍を考慮し、従来の対面研修のほとんどをリモートに切り替えました。また検定においても、協会の承認により、3級検定の講習をリモートで行っています。今年も引き続き4級の取得推進を継続していくとともに、3級取得者のさらなる拡大にも取り組みます。また講師陣も協力して研修をブラッシュアップしていきます。

日本ハム株式会社

  • 山下 みどり氏

    ▲お客様志向推進部
    山下 みどり氏

  • 藤岡 知礼氏

    ▲お客様志向推進部
    マネージャー
    藤岡 知礼氏

4級取得で身につけた「知識」を、3級で「実践」へ

 当社はコミュニケーション力アップによるCS向上のため、検定の社内導入を図り、2014年12月より実施機関としてグループ従業員を対象に検定を開始しました。社会の変化は年々加速度を増しており、特に昨今のコロナ禍では、企業はこれまでにない環境に置かれています。このような状況においては「自ら考え工夫する力」が重要度を増し、また非対面のコミュニケーションで「分かりやすく伝える力」がこれまで以上に求められています。検定に向けての取り組みは、そうした力を培う要素があります。
 当社は4級を「知識の取得」、3級を「その実践」と位置づけています。そして4級受検を進めたことで、社内外のコミュニケーションが円滑になったという報告も受けています。食品企業として、政府から緊急事態宣言時にも活動の継続を求められている当社では、感染防止対策を最重要視して検定を実施しました。本年はウェブ会議ツールを使用した3級講習を実施し、4級で学んだことをより多くの人が「実践」に移せることを期待しています。

オフィスKEI 株式会社

  • 田渕 惠子氏

    ▲代表取締役
    田渕 惠子氏

理解を深め、長所を伸ばす指導が高い合格率に

 ビジネスシーンで役立つコミュニケーション能力向上のサポートを目指す当社は、2009年より検定に取り組み、2020年10月までに1400人を超える方々に研修を受講いただいています。
 検定に向けては「なぜそのスキルが必要なのか」「どうしてそう考えるのか」など、現場でどう活かせるのかを第一に考えるとともに、検定のコンセプトである「心、言葉、愛」を大切に、寄り添った応対ができる指導を心がけています。具体的には、クイックマスターや公式問題集を活用し、解説を熟読して考え方の基本を理解できるような指導を、実技においては、各人の個性と長所を伸ばす指導を心がけています。これらが高い合格率につながったと考えています。
 昨年はコロナ対策としていち早くオンライン研修を開始し、例年は通信添削で行っている論文講座をユーザ協会主催のもとオンラインで行うなど、新たな取り組みを次々にスタートさせました。今後も企業としての社会貢献も含め、社会情勢に合わせた研修を提供できるよう、努力して参ります。

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