ICTコラム
第35回 地域ビジネス、店舗ビジネスでは必須!Googleマップで集客アップのために もしも、あなたが初めて新大阪へ来て「今夜は何を食べよう?」と考えたとします。もしあなたが新大阪に詳しくない場合、あなたはどうしますか?恐らくスマートフォンでインターネットブラウザを開いて「新大阪 グルメ おすすめ」などと入力し、Googleマップの地図と共に表示された情報の中からお店を選ぶのではないでしょうか?
現在、このようにGoogleマップから店舗などの集客につながるケースが増えています。
Googleマップを活用した集客アップ方法は、例としてあげた飲食店をはじめとする店舗ビジネスはもちろん、地域の方を相手にビジネスを営まれている方には必須です。BtoC、BtoB、どちらも使えます。
Googleマップ対策は、店舗、地域ビジネスでは必須!
ユーザーは、Googleマップに表示される情報を経由して、各店舗の「地図情報」「電話番号」「経路案内」「口コミ」などの情報をチェックすることができます。
スマートフォンから「新大阪 グルメ おすすめ」と検索した結果
Googleマップの情報が表示されるのは、上記のように、スマートフォンからだけではありません。パソコンから検索したとしても、地図が上位に表示されるケースが多くなっています。
筆者の事務所から「ケーキ屋」と検索した例
このように、検索するキーワードによっては自然検索結果よりも上に地図検索結果が表示されることがあります。
インターネット集客ではアクセスしやすい(行きやすい)と感じる店舗や会社であるということも、選ばれるための重要な要素の一つですから確実に地図上にビジネス情報が表示されるようにしておきたいものです。そして、地図検索結果の中でも上位に表示させるための対策を行うということになりますが、これにはMEOの理解が必要です。
MEOとは
MEOとは、Map Engine Optimization の略で、地図サービスにおける検索結果の最適化を意味します。2018年現在ではGoogleマップに上位表示させるための対策を指すことが一般的です。
地図検索の表示順は、検索されたキーワードとの関連性、検索ユーザーの位置からの距離など、様々な要素で決定されます。筆者の事務所から検索した例を掲載しました。事務所は栃木県佐野市というところにあります。検索結果は距離という要素も含まれた状態で表示されているのです。
インターネット集客において、検索エンジン対策(SEO)の重要性を説く方は少なくありません。理由は、検索結果で上位表示することができれば、ウェブサイトへより多くのアクセスを集めることができ、顧客獲得のチャンスを増やすことができるからです。これと同様、地図検索結果でも上位表示することができれば、顧客獲得のチャンスを掴むことができます。
MEOを行うために
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まずは、Googleマップ上に店舗や営業所の営業時間やウェブサイトのURLなど、各種ビジネス情報を適切に表示させる必要があります。ここで使用するのがGoogleマイビジネス(無料)です。
これを使うことで、Googleマップ検索の結果にビジネス情報を表示させることができるようになります。営業時間、ウェブサイトURL、住所、電話番号、ビジネスカテゴリといった情報を登録することができるため、ユーザーにアピールすることが可能です。
また、ユーザーから寄せられた口コミへの返答や、投稿機能でビジネス情報欄にお知らせを一緒に表示させることができます。たとえば、ケーキ屋さんでしたら、今の季節におすすめのケーキを投稿してみるとよいでしょう。ユーザーに対し具体的に訴求することができるため、おすすめです。
Googleマイビジネスでできること
・営業時間等のビジネス情報を最新かつ正確な状態に維持できる
・寄せられた口コミへコメントすることでユーザーと交流することができる
・新規顧客にアピールできる
地図上への情報表示
自社ウェブサイトへの誘導
検索画面から直接電話
地図スペースへの広告掲載
店舗ビジネス・地域ビジネスでは、ぜひ設定することをお勧めします。
改善のための手法と解析の紹介
Googleマイビジネスに登録後は、ダッシュボードからGoogleマップやGoogle検索への表示状況を確認することができるようになります。
▲ホーム画面に表示される掲載結果の例
更に詳しい情報はGoogleマイビジネスにログインして、メニューから「インサイト」を選択すると確認することができます。
▲インサイトの例
Googleマイビジネスでできること
・ユーザーがビジネスを検索した方法
・ビジネスの情報が閲覧された回数
・店舗までのルートが検索された回数
・ユーザーがとった行動と回数(ウェブサイトへのアクセス、ルートのリクエスト、電話発信)
まとめ
MEOのファーストステップはGoogleマイビジネスへの登録です。さらに投稿や口コミへの返答など、運用を行っていくことで評価を上げていくようにしましょう。
また、Google広告を使ってローカル検索結果に広告を表示させることも可能です。 Googleマップを味方に付けて、ビジネスの成果につなげるようにしていきましょう。
皆川 顕弘氏
株式会社ラディカルサポート 代表取締役
2年間2000件以上の広告・販促物の制作実績と、幼少からの販売・接客経験を活かして、顧客心理を深く理解しているコンサルタントとして中小企業のホームページ集客の支援を行う。2018年2月には3冊目となる著書「スモールビジネスのためのGoogleアナリティクス完全ガイド」が刊行された。
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