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ICTコラム

第24回 ウェブ運用テクニックを意識する前に!運用基礎講座 第一回 ウェブの基礎知識を学んで、トラブルを防ごう!

今までのコラムでは、ウェブサイトの運用テクニックをいろいろとご紹介してきていますが、根本となる基礎知識が意外と疎かになりがちです。
ウェブサイトを所有している上で把握しておくべき情報をきちんと理解できていないがために、管理が不十分であるケースが多く、後にトラブルが起きてしまうこともあります。
そこで今回は、運用し続ける上で困らないように最低限知っておくべきことを全三回に分けてご紹介していきたいと思います。

ウェブサイトとは?

さて、ウェブサイトとは何でしょうか?ウェブサイトの仕組みからウェブサイトが何なのかをご説明していきたいと思います。

ウェブサイトを見るために必要なものは、二つあります。

①インターネット接続
ウェブサイトは、ウェブサイト用のページファイルを読み込むことで表示されます。
そのページファイルにアクセスするためにインターネット接続が必要になります。
②ブラウザ
ブラウザは、ウェブサイト用のページファイルの読み込みに必要になります。「ファイル閲覧のリクエスト」を送り、そのファイルを一時ダウンロードしてから、ウェブページとして見やすい状態に表示してくれます。図にすると、以下のような形です。

そこで、ウェブサイト用のページファイルを提供するウェブサーバが登場します。ウェブサイトは、ウェブサーバにウェブサイト用のファイルを置くことで、インターネットにつないだ人が閲覧できるようになります。図にすると、以下のようなイメージです。

ウェブサーバは一つではなく、それぞれのファイルにリンクをはることで、別のウェブサーバのファイルに移動したり、参照することができます。また、一つのウェブサーバにつき、複数のウェブサイトのページファイルが格納されている場合もあります。なお、ウェブサーバの住所を表すものをドメインといい、URLに記載があります。

<URL例(株式会社トラス)>
https://www.trass.co.jp
      ↑ドメイン名(ウェブサーバの住所を表す)

今までの話をまとめると、以下の図になります。

ウェブサイト運用のトラブル事例

さて、皆さんは今自社で運用しているサイトにかかっている契約と費用の内訳をご存じでしょうか?ウェブサイトを所有している上で把握しておくべき情報をきちんと理解し管理しておかないと、後々トラブルが起こることも。では、実際に弊社に相談があったA社のトラブル事例をご紹介したいと思います。

当初のご相談内容は、「サイトリニューアルを制作会社のB社にお願いしてリリースしたのですが、問い合わせが増えたといった効果が上がっていないので、なんとかしたい」というものでした。リニューアル費用は数百万円、そのうちB社へ6年分のサーバ利用料を支払っており、保守業務は入っているものの特に連絡がないというものでした。実態の調査を行ったところ、ウェブサーバに関する問題とドメインに関する問題が上がってきました。

<ウェブサーバに関する問題>
①ウェブサーバに関する契約を6年契約で結んでいたが、ウェブサーバはB社所有となっており、アクセス権がなかった。
②B社所有のウェブサーバには、複数の会社のウェブサイトが存在していた。

上記二つの問題点から、ウェブサーバの契約はしていましたが、サーバ情報の開示を断られたため、アクセスができませんでした。そのため、A社側は手の出しようがありませんでした。

そこで、ここから対応できるA社の選択肢は二つありました。一つ目は、引き続きB社を利用し続ける。二つ目は、費用・時間はかかるがサーバを別のサーバに移設する、です。結果、A社はサーバ移設を選びました。

<ドメイン情報に関する問題>
①ドメイン情報がA社内で認識されていなかった。
②ドメイン登録情報がA社を退職した元従業員の情報となっていた。
③ウェブサーバと同様に、ドメイン管理もB社に委託していた。

ドメイン情報に関しては、調査を進めると大きく上記の3つの問題がありました。

まず、ドメイン情報を調べるための調査期間と費用がかかりました。次に、ドメイン管理を自社管理に戻すために、B社へドメイン登録情報の変更依頼をし、こちらも費用がかかりました。なお、制作会社からの連絡はすべて元従業員の個人アドレス宛に送られていたことがその時に発覚しました。

問題と改善策

こちらの問題から分かることは、ウェブサーバやドメインなどのウェブサイトに必要な基礎知識を持っていれば、ウェブサイトの制作を契約する際に、対応できることとできないことを知ることができたということです。また、社内で情報共有、管理されていれば、思いも寄らない費用や時間がかからなくて済んだということです。

結果的に、A社の場合、調査や調整などを含め移行期間は1.5~2か月、費用は数十万かかり、また、6年分のサーバ代を払っていましたが、戻ってこなかったため、無駄な費用となってしまったのです。

終わりに

ウェブサーバやドメイン情報など自社で管理できておらず、A社のほかにも似たような問題が起きている会社が数多くあります。まずは、今回のコラムで基礎知識を知っていただき、トラブルが身近にあることを認識していただければ幸いです。

次回、ウェブサーバやドメイン情報を含め、自社で管理すべき内容をご紹介していきます。後々のトラブルを防ぐために、ぜひ社内の管理状況の見直しをオススメします。

西村 公美子氏

株式会社トラスWebディレクター。WACA認定上級ウェブ解析士。

大手通信企業に常駐し、大規模会員サイトのリニューアルWebディレクション、サイトコンテンツのアクセス解析および改善提案などWebサイトの価値向上に従事。
前職の金融機関で培った経験を活かし、精緻な業務管理と改善、また、実務に基づいた新人育成およびマネジメントを担当。

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