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ICTコラム

第20回 今だからこそ知っておく、IoTと生活の接点

昨今多くのメディアで「IoT(アイオーティー)」という言葉を見聞きしますが、言葉自体の意味よりもIoTの普及による市場分析や経済動向の話が主軸となって、IoTそのものに関しては、抽象的な知識にとどまる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでこのたびは

  • IoTとは何か

  • 身近にあるIoT

  • IoTをとりまく環境

  • さらに発展するIoT

  • ウェブ解析士とIoTの接点

をご紹介し、IoTの概要、生活の中での接点の多さ、さらに接点が増えていく可能性を知る機会にしていただければと思います。

IoTとは何か

IoT 【 Internet of Things 】 モノのインターネット / インターネットオブシングス
コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在する様々な物体(モノ)に通信機能を持たせ、インターネットに接続したり相互に通信することにより、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うこと。
IT用語辞典(http://e-words.jp/w/IoT.html)

ここでいう物体(モノ)とは、衣服、食物、車、家…世の中にあるものすべてを指すと考えて下さい。生き物も例外ではありません。モノからセンサーで情報を取得することができれば、IoTのスタートとなります。

モノから得た情報は、インターネットで取得して分析することが可能になります。そして分析結果をもとにモノが作動し、ヒトへ最適な情報をフィードバックする…ここまでの一連の流れをもって、IoTと呼びます。

身近にあるIoT

では、どのような情報を取得し、分析結果をどのようにヒトへフィードバックしているのか?いくつか具体例を挙げます。

・冷蔵庫
冷蔵庫内に設置されたカメラで、いつでも食材を確認することができます。また温度センサーによって冷え具合も監視され、冷えが悪ければ利用者のモバイル端末へメールが自動送信されたり、ボタン一つでサービスセンターに問い合わせることができます。
・ドアロック、ドアノブ
スマートフォンでドアロックやドアノブの解錠・施錠を行えます。人感センサーがついているものは、ドアロックとの距離によって自動解錠・施錠も可能です。
・ウェアラブルデバイス(着用型端末)
メガネ、時計など体に触れるモノにより、脈拍、血圧、運動量などをデータ化し健康状態の記録管理に役立てます。ジャイロセンサーなどは体軸まで捕捉します。

IoTを取り巻く環境

野村総研は、タブレット・スマートフォンなどモバイル端末の増加や、ネットワークの高速化とあいまってIoT分野の市場規模が約5,200億円(2015年度)から3.2兆円(2022年度)まで拡大していくと見込んでいます。また2020年東京オリンピックに向けて、情報セキュリティ分野の強化が重要な課題とされています。時期的にもこの課題とIoTは切り離せない関係でしょう。

さらに発展するIoT

・音声認識と人工知能(AI)
AmazonやGoogleが先んじて、音声認識機能を搭載した、家電を管理する人工知能(AI)スピーカーを発表しています。声で指示を出せば、音楽を再生するだけでなくネット検索やスケジュール管理、目覚ましの設定が可能。Amazonに至っては買い物もできます。
・ビッグデータ連携
多くのユーザーがIoTを利用すれば、その分だけ膨大なデータが蓄積されます。そのデータを有益に活用するために、前述のAIやディープラーニング(機械学習)による情報分析を行い、さらに一人ひとりのライフスタイルに合わせたフィードバックを提供していきます。例えば、株式会社ナビタイムジャパンは大量の走行履歴や移動データを蓄積していて、これらのデータから渋滞回避ルートなどを利用者に提供して渋滞緩和の一助を担っています。

ウェブ解析士とIoTの接点

IoTは、我々ウェブ解析士にも全然関係のない話ではありません。カスタマージャーニー(顧客が商品を購入するまでに辿るであろうプロセス)分析を行う上で、IoTがユーザーとのタッチポイントになることを念頭に置く必要があるのです。

例えばとあるメーカーが、利用者の炊飯器からデータを取得・分析し、何時ごろ炊く人が多い・炊飯以外の使い方をしている人が多い…など、ウェブ上にない情報を知ることができたら、ウェブサイト更新時間の変更・変わり種レシピの公開など、我々は新たなアプローチの流入経路を提案できるかもしれません。これは、モノからの情報がウェブ戦略の一つとして確立するということです。

ユビキタスやオール電化というキーワードの次世代型として、スマート家電、スマートホームというキーワードが世に浸透し始めました。これからのIoTは国のサポートも受けて、日本だけでなく世界的にも飛躍し進化を続けるでしょう。この機会に身近なIoTに触れ、近未来の一端を感じ取ってみてはいかがでしょうか。

【引用文献】

野村総研、2022年度までの国内ICT市場予測を発表
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1611/22/news088.html

IDC Japan
http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20160223Apr.html

IoT、ビッグデータによるビジネス創発
http://www.panasonic.com/jp/company/pstc/company/business_3.html

ナビタイムが挑む交通ビッグデータの取り組み ~ビッグデータの可視化から見えてくるユーザー行動事例~
http://bdm.change-jp.com/?p=3748

小林 美恵氏

株式会社トラスWebディレクター。

WACA認定上級ウェブ解析士。大手通信企業のeラーニングサイトの運営に携わり、ウェブサイト制作やウェブディレクションに従事。ウェブ解析データやUI・UXの観点よりウェブサイト改善を行うことを得意とする。

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