ICTコラム

第7回 ウェブマーケティングを10倍加速するインタビュー術

東京にある矯正歯科がお客さまインタビューを活用して自社の強みをウェブサイト上で打ち出していった結果、サイトへのアクセスが増加しウェブサイトから予約が10倍になりました。今回はその事例を紹介します。

口コミでの評判は良く、来院している患者さまの満足度は非常に良いと感じていましたが、問題はその強みをウェブ上で打ち出せておらず、ウェブからの来院予約がほとんどありませんでした。そこで、医院の強みを活かしたウェブコンテンツを作成すべく、本院で治療された患者さまに対して、インタビューを行いました。

１．第三者の推薦は、読み手の信頼を得やすい
２．あなたのビジネスを疑似体験してもらえる
３．具体的な内容の記述が、検索エンジンへの上位表示対策に効果的

第三者の意見や感想は、読者の信頼を得やすくなります。

さらに、インタビューで分かる患者さまの治療に至るまでのストーリーはどんなに立派な理念を掲げるよりも、人の心を打つ内容になるでしょう。

また同じ立場のユーザーにサービスを疑似体験してもらうことができます。それにより本院の理解をより深めてもらう効果が期待できます。インタビュー内容は具体的であればあるほど、検索エンジン上で問題を解決できないか悩んでいる人にとって、多くの有益な情報になるでしょう。

「良い先生でした」は褒められていて良いことですが、新しい発見はなく、新しいユーザーにはなんの問題解決にもなりません。これではせっかくのインタビューも、効果激減です。

インタビューでは、ターニングポイントを聞き出すことを目指します。ターニングポイントは、お客さま自身の意識や考えが変わったり、何かを決断したりするポイントです。

そして、このターニングポイントにこそ自社の強み、つまりは本院が「選ばれた真の理由」があるのです。ターニングポイントを見つけるには「なぜ」を繰り返し患者さまにその時の状況を具体的に話してもらうように進めましょう。今回のインタビューでは、カウンセリング時に大きなターニングポイントを迎えています。カウンセリング前は本院の評価は「若干料金が高い」でしたが、後に「私のライフスタイルまで気にかけて治療提案をしてくれたこの先生なら間違いない」に変わっています。

これが他院ではなく本院を選ぶ結果につながったと考察できます。

これらの事実を踏まえて、実際の症例写真や患者さまの要望・声を盛り込んでいくことで、本院ならではのウェブサイトになっていきます。

ウェブサイトを運営していると、運営側の意図を強く出してしまいがちですが、主役はあくまでユーザーです。その声を真摯に受け止め、一つずつ対処していくことが、ウェブマーケティングを加速していくのです。