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企業ICT導入事例

ICT導入事例 -株式会社Gengo-

クラウド

公開日:2015/09/29

ICTを利用し、品質と即応性、さらに低料金を実現した翻訳サービス

ますます翻訳の重要性が高まる現代。専門の翻訳者と機械翻訳とのはざ間に、新たなビジネスチャンスを見出したGengo®。グローバルなクラウドソーシングで展開する幅広いサービスと今後の展望をうかがいました。

観光客や国内企業で働く外国人の増加、インターネットでの国境を越えた取引など、日本には今、大きなグローバル化の波が押し寄せています。そんな中、「翻訳」があらためてクローズアップされています。

「弊社が参入するまで、翻訳事業は専門の翻訳者が行う『従来型翻訳会社』とコンピューターによる『機械翻訳サービス』の二つに分かれていました。前者は正確ですが、納期に時間がかかること、料金が高く最小発注量が決められていることなどで、必ずしも使いやすいとは言えませんでした。後者には即応性がありますが、正確性に欠け、日本語が自然ではないという欠点がありました。弊社は国際的なクラウドソーシングを導入し、こうした双方の弱点をカバーするサービスを実現したのです」(山田氏)

クラウドソーシングにより、時間と専門性、コストの課題をクリア

▲ゼネラル マネージャー・ 山田 修氏

クラウドソーシングとは、社外の多数の人材に仕事を発注し、期間やコストなどのメリットを追求する事業形態を指します。

「お客さまからの翻訳依頼は弊社の37カ国、合計約1万5,000名の契約翻訳者のパソコンに配信され、ただちに翻訳作業が始まります。時差のメリットや、土日に働く翻訳者の存在で、短いものなら依頼から数時間で納品が可能です。代金はクレジットカードやPaypal※1でお支払いが可能で、面倒な手続きは必要ありません」(山田氏)

「料金プランは『スタンダード』『ビジネス』『ウルトラ』の3種類で、お客さまは原稿の用途や求められる翻訳のレベルに応じ、自由に選択いただけます。弊社の契約翻訳者は合格率約5%という試験をクリアしているため、『スタンダード』でも、一定以上の品質は保証されます。また、どのプランでも、翻訳先の言葉を翻訳者の母国語としているため、言い回しの不自然さ、分かりにくさもありません。一方、翻訳者に対しては、成果物のチェック、抜き打ちのテストを行い、スキルの維持に注意を払っています」(梅内氏)

同社のサービスは、こうした即応性と正確性、そして日本語→英語では1文字5円から、英語→日本語では1文字7円からという低廉な料金設定で、多くの利用者を獲得しています。

「コストや納期の面で翻訳会社に頼むことができなかった社内文書の外国語化、日本語化でニーズが増大しています」(山田氏)

「ウェブやツイートなどにも利用が拡大しています。人の手による翻訳なので、流行り言葉や新しい表現にも対応可能です」(梅内氏)

ユーザーの利便性を一段と向上させるAPI※2など多彩なサービスを提供

▲マーケティング コミュニケーション ディレクター・ 梅内 望未氏

さらに同社は、多頻度ユーザーに向けAPIを公開しています。

「APIをご利用いただければ、お客さまのサイト内から直接Gengoの翻訳を注文することができるため、タイムラグを最小にとどめることができます。お客さまが受信した外国語のメールをそのまま翻訳者に転送し、日本語の訳文を入手することも可能です。またウェブ制作を効率化するCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)とAPIを組み合わせることで、日本語版と外国語版、双方のウェブサイトを同時並行して構築することもできます」(山田氏)

またGengoのサービスを活用し、実際のお客さま対応に役立てている企業も多くなっているとのことです。

「外国人観光客は増加していますが、すべての宿泊施設が外国語に十分対応できているわけではありません。弊社では大手旅行代理店と提携し、メールのやりとり、外国語でのご案内の作成などをお手伝いしています。この場合の翻訳料金は、宿泊施設から各種手数料とともに代理店にお支払いいただくことになるため、業務フローの追加変更の必要もありません」(山田氏)

▲翻訳対応のスピードやサポートの満足度、クオリティなど、お客さまからのさまざまなフィードバックをデータとして公開

単なる翻訳からグローバル・コミュニケーションの担い手に

▲明るいオフィスでは、和やかな雰囲気の中で数カ国の言語が飛び交います

最後に、今後の日本企業における外国語対応の展望についてうかがいました。

「多言語対応は、旅行業界だけでなく、飲食やEコマース業界にも進行していくはずです。ただこれまでの日本企業は多言語化決定のスピード感に欠け、決定後は『正確に』『あらゆる言語に』という“背伸び”が見られがちでした。しかし必要なのは、いち早い多言語化対応で先行者利益を得ることです。まずはターゲット言語を決め、ウェブの重要な部分だけでも外国語化し、その反応を見つつ範囲の拡大、他言語への展開も考えるべきでしょう。弊社のサービスは分量の少ないコンテンツからでも利用可能なので、そうしたスモールスタートにも最適です。サンプル翻訳も提示できますし、外国語化に向けてのコンサルにも対応します」(山田氏)

「進歩を続ける機械翻訳にも、限界があります。弊社は人力を基礎としつつも、バックエンドに最先端のICTを導入し、安価で正確なサービスで多言語化を進める企業をお手伝いしたいと思っています」(梅内氏)

山田氏、梅内氏は、単なる翻訳にとどまらず、言葉の壁を越えたコミュニケーションを実現したい、と語ります。Gengoは、利用企業のグローバル化を通じて、そうした未来を現実のものとしてくれることでしょう。

※1 Paypal:クレジットカードなどであらかじめPaypal口座に入金しておけば、取引相手にカード番号などを伝えることなく決済できる代金決済サービス。
※2 API:アプリケーション・プログラム・インターフェイスの略。コンピューターによるサービスや機能を外部の別のプログラムから呼び出し、利用する仕組み。

会社名 株式会社Gengo
創業 2009年(平成21年)
所在地 東京都渋谷区渋谷3-27-11 祐真ビル新館8F(日本オフィス)
コーファウンダー兼CEO マシュー ロメイン
資本金 740万円
事業内容 人力翻訳プラットフォームGengo.comの運営、翻訳APIの開発
URL http://gengo.com/ja

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