企業ICT導入事例
-学校法人関東学院-ITで学校と家族の情報共有を実現
関東学院六浦中学校・高等学校
教頭澤 章敏 氏
一般企業だけでなく、教育現場においても、ITの活用は重要なテーマとなっている。そうした教育向けソリューションを導入した神奈川県横浜市の関東学院六浦中学校・高等学校に話を聞いた。
「本校がNTTレゾナントの『ウェブでお知らせ』を導入したのは、いまから4年前です」(関東学院六浦中学校・高等学校教頭澤章敏氏) 「ウェブでお知らせ」は、学校と生徒、保護者が、インターネットに接続された端末(PC、ケータイ、スマホ)で情報を共有するサービス。ネットにつながった端末であれば、ID/パスワードでログインし、メッセージの読み書きができる。
「学校では、従来固定電話による連絡網で、保護者さまに緊急連絡を行っていました。しかし、生活様式や働き方の多様化で、固定電話での連絡がつきにくい保護者さまが増えてきたのです。また、そうした状況では、連絡網の中継点にいて、次の連絡先に連絡がつかない保護者さまへのストレスも大きくなります」(澤氏)また、澤氏によると、言葉のやりとりの途中で情報が欠落したり、不正確になってしまうこともあったという。
「『ウェブでお知らせ』は、『KGM(Kanto-Gakuin-Mutsuura)通信』という愛称で使っています。日常の連絡にも頻繁に利用したところ、使い方になれた保護者さまから、急な病欠などのお知らせを『ウェブでお知らせ』でいただくようになったのです。これまで毎朝30~40本あった欠席連絡の電話が激減。職員の電話対応、そしてそれを担任や教科担当の教員に伝える手間も大きく減りました。本来の緊急連絡においても、暴風雨、交通機関の障害やインフルエンザなどによる休校などの伝達に、非常に役立っています」(澤氏)そして「ウェブでお知らせ」は、東日本大震災のとき、その能力をフルに発揮した。
「地震発生時、校内には約200名の生徒がいました。『ウェブでお知らせ』にメッセージを流すことで、それぞれの保護者さまにお子さんが無事であることを伝えることができ、さらにお迎えにきていただくようお願いすることも可能でした。電話やケータイメールといったインフラが途絶していた震災時に、迅速な対応ができたのは、『ウェブでお知らせ』を導入し、日頃から活用していたことが大きいと思っています」(澤氏)
会社名 | 学校法人関東学院 |
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設立 | 1953年(昭和28年) |
所在地 | 神奈川県横浜市金沢区六浦東4834 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
設置学科 | 普通科、中高完全一貫制 |
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