企業ICT導入事例
-アイメックス株式会社-ICT導入の経緯と将来の展望
代表取締役 岡田 幸紀 氏
バーコード読み取り機器を主力とするメーカーアイメックス株式会社は、現在「SFA(営業支援システム)」を導入、業務のさらなる効率化を目指している。
「弊社は長らく、私を含め2~3名のスタッフが、営業を担当していました。しかし会社の規模が大きくなり、営業スタッフも5名を超えるようになったころから、情報の共有が難しくなってきたのです。そのため、ICTソリューションの導入で、そうした問題の解決を図ろうと考えたのが、SFA導入のきっかけです」(代表取締役・岡田幸紀氏)
導入にあたって考慮したのは、同社の規模や業務内容にフィットして、かつ営業スタッフ同士が情報共有できるものであること。そして、経営判断に必要な情報が容易に確認できるという条件も、必須だった。
「いくつかの候補をピックアップして機能を比較し、最終的に株式会社システムズナカシマの『NICE営業物語』を選定しました。必要な機能をすべて満たしていること、5ラインセンスから導入可能で、弊社の規模に合っていたからです」(岡田氏)
SFAの導入は、業務の効率化の一方で、スタッフにこれまでにない“働き方”を求めることにもある。そのあたりにとまどいはなかったのだろうか?
「正直、不安もありました。導入後も、個々のスタッフによって、活用に差があるのは事実です。でも、スタッフ間の情報共有が進み、仕事の“見える化”が実現、それがスタッフのやる気にもつながっているようです。当初は『うちのような規模の会社がFSAを導入して、はたして効果があるのだろうか?』という思いもありましたが、導入から1年経ったいまでは、『決断してよかった』という気持ちが強くなっています。今後は、このSFAをしっかり活用していく仕組み作りが大切ですね」(岡田氏)
その仕組みづくりについても、さらに話をうかがった。
「いままでは私も営業スタッフの一員として動くことが少なくありませんでした。しかしSFAの機能を十分に生かすには、上がってくるデータを読み取り、判断するための時間が必要だと思っています。また、SFAによる業務効率化で発生したリソースを、積極的なマーケティングに使っていくなど、“守り”のスタイルから脱却して新たな成長戦略に繋げていきたいですね」(岡田氏)
会社名 | アイメックス株式会社 |
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英文社名 | AIMEX Corporation |
設立 | 昭和49年7月1日 |
所在地 | 東京都大田区東矢口2丁目4番地14号 |
取締役社長 | 岡田幸紀 |
資本金 | 5,000万円 |
事業内容 | 光学電子機器・産業用電子機器の開発、設計、製造、販売 |
営業品目 | バーコードリーダ各種、ハンディターミナル、CRTライトペン、ラベルプリンタ、バーコードシステム |
主な輸出先 | ドイツ、台湾 |
取引銀行 | 城南信用金庫、商工中金、横浜銀行 |
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