企業ICT導入事例
-マルキヤ質店-iタウンページやスマホアプリなど時流に乗った広告で集客増加
【導入の狙い】常連さま以外のお客さまへのアプローチ
【導入の効果】iタウンページによる新しい顧客層の開拓
質草を担保に融資する庶民金融
▲取締役会長・蔡 義雄氏
質店、いわゆる“質屋さん”は、起源を鎌倉時代に持つという息の長い庶民金融です。三重県津市で約50年前に開業して以来、地域に根ざした営業を続けているマルキヤ質店も、そうした地域に根ざした質店のひとつです。今回は同店で、新規顧客獲得のためのインターネット利用とiタウンページの効果について、お話を伺いました。
「質店は、お客さまの持ち物を最短で3カ月間『質草』としてお預かりし、ご融資します。この質草が担保となるため、支払いに追われて生活が破綻することはありません。そこが消費者金融とは異なる、質店の大きな特徴です」(取締役会長・蔡 義雄氏)
「当店がこちらで創業したのは昭和42年です。当時は急場をしのがれる方々から生活用品や衣類など、ときには質草になりにくい物もお預かりしご融資していました。ただ、近年は、ブランド品、貴金属や絵画などに変化し、『旅行に行くのに、ちょっと手元のお金を用意しておきたい』といった、生活に“プラスα”を求めるお客さまが多くなってきています。旅行から戻ってきて、お金が余っていれば質草を受け戻すといった、ライトな考え方なのです。そうした方々も含め、現在ではお客さまのうち約半数が、常連さまとなっています」(蔡 義雄氏)
▲明るい雰囲気の店内
創業よりタウンページに広告出稿
「質店は、電話と深いかかわりがあります。当店は創業よりタウンページ(当時は職業別電話帳)への広告と電話番号を明記した電柱看板で集客に努めてまいりました。とくにタウンページは『いつも手元にあり、困りごとを解決できるもの』としてご利用されるお客さまが多いのでしょう。現在に至るまで、非常に有効な集客手段となっています」(蔡 義雄氏)
顧客開拓にインターネットを利活用
▲代表取締役社長・蔡 彰訓氏氏
「私たち質店業界でも、インターネットの重要性と成長性は早くから注目されていました。当店は約7年前にウェブサイトを開設し、同時にインターネット上の電話帳である『iタウンページ』にも広告出稿いたしました。これは、のちのちiタウンページの利用が大きく広がることを想定したからです。現在はiタウンページに詳しい営業内容を告知するとともに、自社サイトへの誘導も図り、相乗効果での来客数増を狙っています」(代表取締役社長・蔡 彰訓氏)
「タウンページはあくまで自宅で活用するものです。しかしスマホにも対応するiタウンページは、出先でも、思いついた瞬間に利用して調べ物ができます。当店にも『質店の利用が初めて』という方が増えています。また、この津に出張でいらっしゃって、急にお金が入り用になりお立ち寄りいただくお客さまもいらっしゃいます。そうした方々の獲得に、iタウンページが貢献しているのではないでしょうか」(蔡 彰訓氏)
スマホによる積極的な集客策
▲タウンページの広告にスマホをかざすことで、電話をかけたり、地図を見たり、ウェブサイトへアクセスしたりできる「つながるタウンページ」
「平成26年にスタートした『つながるタウンページ』は、紙のタウンページとスマホを結びつける面白いサービスです。こうした新たなサービスが、さらなるお客さまの開拓につながればいいですね」(蔡 彰訓氏)
会社名 | マルキヤ質店 |
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所在地 | 三重県津市東丸の内17-19 |
代表取締役社長 | 蔡 彰訓 |
業務内容 | 質や質流れ品販売、その他の様々な金融サービス |
URL | http://www.marukiya783.jp/ |
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