企業ICT導入事例

-テルウェル東日本株式会社-
子どもたちの笑顔を守るためにICTを活用した新しい保育園のカタチ

待機児童問題の解消と働く女性の支援を目的に、保育事業に参入したテルウェル東日本。NTTグループの強みであるICTを最大限に活用し、地域に貢献できる子育て支援事業を目指しています。

【導入の狙い】保育の充実と業務の円滑化
【導入の効果】園の安全確保ならびに業務効率化を実現

▲新規ビジネス推進室 ライフビジネス担当 担当課長・渡辺 徹氏

 NTTグループのサポート業務をメイン事業としているテルウェル東日本。同社は2013年に、待機児童問題の解消と働く女性の支援を目的に、新たに保育事業をスタートし、世田谷区旧営業窓口をリノベーションして、「ぽこころ保育園」を開園しました。

 「弊社はアセットプランニング(不動産開発)事業も行っているのですが、その中で、NTTグループが保有する遊休不動産の活用法を模索していました。具体的には、さまざまな理由で使われなくなってしまったビルの空きスペースを、有効活用する方法を考えていたのです。今回、保育事業に参入した理由の一つとしては、NTTグループの遊休不動産を保育園として再生すれば、社会に貢献できると思ったからです」(渡辺氏)

ICTで安全を確保

 保育事業を本格スタートさせる上でこだわったのは、同社だからこそできる保育内容だといいます。

 「NTTグループである弊社らしい保育園のカタチ、それはICTを最大限活用した施設であると考えました」(渡辺氏)

 同園の定員は24名。アットホームな環境もあってか、園内は取材中ずっと、笑顔であふれていました。

▲新規ビジネス推進室 ライフビジネス担当 主査・大矢 恵氏

 「子どもたちの笑顔を守るために、園内の安全性が高いことは重要な要素です。そこで玄関には、セキュリティ電気錠を採用しました。保育園スタッフの手の平の静脈認証により、錠を解除する仕組みになっているため、鍵の紛失などによって、園児を危険にさらすことはありません。また、もし不審者が訪問した際には、警察にワンタッチで通報され、警察官が緊急配備される『非常通報機(学校110番)』により、安全を確保します」(大矢氏)

▲左から「インターフォンのモニター、セコム、非常通報機(学校110番)」

管理業務にもICTが活躍

 「当園では『Kids View(キッズビュー)』という業務支援システムを導入し、業務の効率化を図っています。このシステムで現在、園児の出欠管理および延長時間等の計算、さらに職員の勤務管理、帳票類の管理などを行っています」(渡辺氏)

子どもたちの笑顔を守るためのICT

 同園をモデルケースとし、今後さらに展開・拡大することで、待機児童問題の解消の一助となりたいと同社は考えています。

 「保育は地域に貢献できる事業です。今後は商店街ツアーなど、地域の方々と連携した取り組みを実施することで、より地域に根ざした子育て支援を進めていきたいですね」(渡辺氏)

 同園、そして保育業界におけるICTの活用の広がりに、これからも注目していきたいと思います。

会社名 テルウェル東日本株式会社
所在地 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-14-9
代表取締役社長 中山 進
従業員数 6,400名(平成26年7月1日現在)
売上高 612億円(平成25年度)
業務内容 NTTグループサポート、オフィスソリューション、ライフサポートなど
URL https://www.telwel-east.co.jp/
会社名 ぽこころ保育園
住所 東京都世田谷区祖師谷4-4-16 NTT成城ビル
お問い合わせ 03-6411-5606
UR http://pococoro.jp/

関連記事

入会のご案内

電話応対教育とICT活用推進による、
社内の人材育成や生産性の向上に貢献致します。

ご入会のお申込みはこちら