ICTソリューション紹介

-株式会社NTTドコモ-
高速5G回線を使ったインターネットでテレワーク環境の改善を

記事ID:D10013

コロナ禍により自宅でのテレワークが不可欠になっている人も多いはずです。しかしその時課題となることが多いのが、仕事をするスペースと通信環境です。ここでは後者の解決を実現する、第5世代移動通信システム「5G」を使うICTを紹介します。

「遅い」「カクカクする」で、もう悩まない

 新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、最初の「緊急事態宣言」が発令されたのは、昨年4月7日でした。それから1年以上が過ぎましたが、“コロナとの戦い”は依然として続き、7月22日に開幕する「東京オリンピック2020」を前に、東京では7月12日に4回目となる緊急事態宣言があらためて発令されることになりました。
 こうした中、当初は「働き方改革」や「オリンピック・パラリンピック開催期間中の混雑対策」としての意味合いが強かったテレワークには、「人々の接触機会を減らすことによる感染症対策」という動機が加わり、去年の緊急事態宣言発令と前後して、多くの企業が導入に踏み切ることになりました。
 しかしテレワークで働く人々が増えるに従い、「自宅で働くこと」の課題が浮き彫りになってきました。そのうちのいくつかは会社と自宅との環境が大きく異なることに起因するもので、とくに「通信環境」については多くの人々が課題と捉えていることが、調査結果からも明らかになっています(図1)。

新しいモバイル通信規格「5G」が、
テレワーク環境改善の切り札に

 この課題の解決には、光回線に代表される高速インターネット回線の導入が早道です。しかし光回線の導入には、回線を新たに自宅に引き込むための工事が必要で、工事そのものの手間に加え、申込みから開通まで時間がかかることも少なくありません。また共用部分に配線を通すための配管や、光回線利用するための機器の設置場所といった問題から、そもそも光回線の引き込みができない集合住宅もあるなど、誰もが利用できるわけではありません。
 そのため光回線導入ができない住宅環境では、そうした不便を甘んじて受けつつテレワークを続けざるを得ないという現実があります。また不便を嫌う人は会社に出社して仕事することを選ぶことから、「人々の接触機会を減らす」という感染症対策の大きなポイントを損ねてしまうこととなるのです。
 ところが今、こうした課題を解決する答えとして、新たな無線通信規格「5G」を使った家庭向け高速インターネット回線が注目を集めています。5Gは、これまで主流だった「4G(LTE)」に代わる新しい規格で、4Gに比べて「高速・大容量」で大きなデータでも短時間で送受信できる、「低遅延」により遠隔地でもリアルタイムに近いやりとりができる、「同時多数接続」により数多くの家電をネットワークにつなぎ便利に使うことができるなどの、さまざまな優位性を持っています。つまりこれらの優位性のうち、「高速・大容量」という特性を活かし、家庭と基地局を無線でつないで高速インターネット回線に利用しようというものです。
 携帯電話各社は5Gのネットワーク構築に力を注いでおり、その利用エリアは少しずつ広がっています。この5Gを使えば、光回線のように引き込み工事を行う必要はなく、手軽に高速インターネット回線を使えるようになるのです(図2参照)。

コンセントに挿すだけ、定期契約や解約金の設定がなく気軽に利用開始

 この5Gを使った“イエナカ”でのインターネット接続サービス『home 5G』を発表したNTTドコモは、その特長を以下のように語ります。

滝澤氏 『home 5G』は、対応機種を電源に接続し、5Gの高速インターネット回線が利用できるサービスです(図3参照)。

斎藤氏 最大のポイントは、工事が不要ですぐに使えるところです。パソコンとは最大1.2GbpsのWi-Fi6をはじめとする無線LAN、もしくは有線LANでの接続が可能です。料金は月々4,950円(税込)で、定期契約や解約金の設定はありません。

 このサービスを提供する背景には、お客さまの声に応えたいという思いがあったそうです。

滝澤氏 お客さまから「Wi-Fi環境を手軽に整えたい」という声を多くいただいていました。

斎藤氏 工事が必要な光回線とは異なり、申込み後すぐに利用したい、工事が煩わしいといったご要望、ご不満にお応えできるサービスとなっておりますし、お客さまがご利用不要になりましたら、解約金なく解約も可能です。また単身赴任や長期出張で自宅とは異なる場所で一定期間生活する場合、光回線の導入は契約期間や解約金が課題になりますが、『home 5G』であれば、そうした心配なく導入しお使いいただけます。

データ利用量無制限で、テザリングや
モバイルルーターよりも有利

 そして現在、自宅に光回線がなく、スマートフォンやタブレットのテザリング(※1)、モバイルルーター(※2)にパソコンをつないでインターネットに接続し、テレワークに使っている人にも大きなメリットがあるそうです。

斎藤氏 モバイル機器には契約により月々のデータ利用量制限があったり、短期間で一定の通信量になると速度が制限されたりする場合もなりますが、『home 5G』はデータ量無制限なので、データ量が多くなるビデオ会議などでも安心です。またWi-Fi6非対応のものもあるモバイル機器に比べ、Wi-Fi6対応の『home 5G』は無線LANの速度面でも有利です。

滝澤氏 また『home 5G』は4Gエリアにも対応しています。こちらも最速1.7Gbpsの通信が可能ですので、5Gへの対応がこれからというエリアにお住まいのお客さまにも十分にご活用いただけると考えています。

 また近くサービス終了が予定されているADSLの利用者の“乗り換え先”としても候補に挙がりそうです。

滝澤氏 ADSL終了にあたって、”乗り換え先”として利用したいという声も聞こえています。

 サービス提供の開始は現時点で8月下旬予定とアナウンスされています。社員の自宅テレワーク環境に課題を感じている企業の方々は、こうした5Gを使ったICTの導入を検討されてはいかがでしょうか。

※1 テザリング:スマートフォンなどのデータ通信を利用して、パソコンやタブレット端末、ゲーム機器などをインターネットに接続すること。Wi - F iがない場所でも通信できるスマートフォンがあれば、そのスマートフォンがWi-Fiルーターの代わりとなり、パソコンなどほかの機器でもインターネットが利用できるようになる。
※2 モバイルルーター:電子機器をインターネットに接続するための機器のこと。

【コラム】新たな通信方式「5G」がもたらす未来とは

 2020年3月に商用利用がスタートした「5G」は、「超高速・超低遅延・多数同時接続」という特長を持ち、これまでの「4G(LTE)」では実現できなかったロボットの遠隔操作、膨大な数のセンサーを接続しての計測や制御などが現実のものとなります。「光回線の代替としての家庭向け5G」は、動画配信など、超高速通信を使った消費者向けサービスの普及にも大きく役立つでしょう。

滝澤 暢氏

営業本部 光ブロードバンド事業推進部
サービス企画担当部長

斎藤 嘉平氏

営業本部 光ブロードバンド事業推進部
販売企画担当課長

会社名 株式会社NTTドコモ 
創業 1992年(平成4年)7月1日
本社所在地 東京都千代田区永田町2丁目11番1号 山王パークタワー
代表取締役 井伊 基之
資本金 9,496億7,900万円(2020年3月31日現在)
事業内容 通信事業、スマートライフ事業、そのほかの事業
URL https://www.nttdocomo.co.jp/
[ユーザ協会賛助会員]  
PDF版はこちら

関連記事

入会のご案内

電話応対教育とICT活用推進による、
社内の人材育成や生産性の向上に貢献致します。

ご入会のお申込みはこちら