後輩の間違いを指摘して修正をお願いするには?
解決のヒント
仕事を円滑に進める上で重要なコミュニケーション能力。それゆえに悩む人も多く、また悩み自体も環境によって異なるものです。「解決のヒント」では、電話応対に関するお悩みや日常的なコミュニケーションに関する相談事を、「もしもし検定指導者級資格保持者」の方々からアドバイスしていただきます。
後輩の間違いを指摘して修正をお願いするには?
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仕事で修正が必要な点について後輩に指示をしていると、「じゃあ、自分でやってください」と怒ったように言われることがありました。その時から、修正ややり直しをお願いしにくくなってしまいました。ただ、ずっと間違ったままだといつまでたっても正しい知識を得てもらえないので、指摘はした方がいいと思っています。こうした場合、どのようにお願いすればいいのでしょうか?(30代 情報通信業 女性)
A.指摘・修正の理由を添えて、感情的にならず端的に伝えてみては?
伊藤 康子氏
B-コミュニケーション株式会社チーフインストラクター
マナー、接遇、接客、電話応対などの指導を行っています。
後輩だからといって、いわゆる「上から目線」でものを言うと、相手も感情的になってしまいます。だからといって、感情を害することを恐れて言うべきことを伝えないのは、かえって不親切です。仕事上の指摘・修正なのですから、必要なことは理由を添えて端的に伝えましょう。
実際のやり取りの中で、「自分でやってください」と言われても感情的にならず、「完成させるまでがあなたの仕事」と責任を持たせることが重要になります。そして、「あなたでなければできない仕事」とモチベーションを高め、出来上がった際にはしっかりとほめてあげることなども必要です。
A.なぜ後輩が怒ったかを一度考えてみてください。糸口が見つかるのでは?
中尾 知子氏
株式会社JBMコンサルタント部長講師
CS向上、クレーム応対、コミュニケーション力向上などを目的とした研修や講演を行っています。
なぜ後輩が怒ったように言ったのかを考えてみましょう。修正指示の内容に納得できず怒ってしまったのだとしたら、修正を必要とする理由を明確に伝えることが重要です。他にも、「自分が否定された」と感じたなど、指示をマイナスに受け取ってしまっている可能性もあります。その場合は、早く成長することを期待している旨などを伝えてはいかがでしょうか。
その上で修正方法や業務ポイントの理解度などを確認し、後輩が自信をもって修正できるようサポートしてあげてください。最後に、感謝やねぎらいの言葉がけも忘れずに行いましょう。
A.コミュニケーションを密に取り、良い関係を作ることが1番の解決策。
依藤 由香氏
株式会社NTT西日本-関西 ビジネスマナー講師
マネジメント業務を担当するとともに、自らも研修セミナー講師として活動しています。
ケアレスミスであればあまり感情を入れず、素直に修正をお願いされてはいかがでしょう。誰にもミスはあるものですから、お互いさまという思いで接してみてください。もし、考え方や理解が間違っていれば、本人に意見を聞きましょう。何か考えや思いがあるのか、単なる知識不足なのかでアドバイスも変わります。そのためにもコミュニケーションを密に取り、良い関係を作ることが1番です。
細かく指示するよりも、後輩の方が自らの問題などに気づく方法で、力を付けてもらいたいですね。これをきっかけに、日頃の信頼関係やお互いのあり方を振り返ってみてはいかがでしょう。
いかがでしたでしょうか。もしもし検定指導者級資格保持者の方々のヒントを参考に、あなたにとってピッタリの答えを見つけてみてください。
もしもし検定指導者級資格保持者とは
「もしもし検定」とは、公益財団法人日本電信電話ユーザ協会の行う「お客様に喜ばれるビジネス電話応対」の実現と電話応対のエキスパートとして即戦力になり得る社内の指導者の育成を目的とした資格制度です。電話応対に関する高度な知識・技能があり、本検定の実施にあたり指導官や試験官等の役割を担うことのできる「指導者級の資格を有する者」を「もしもし検定指導者級資格保持者」と言います。
詳しくはユーザ協会ホームページより、もしもし検定ページをご覧ください。