考え方が違う先輩とのコミュニケーションに悩んでいます。

解決のヒント

 仕事を円滑に進める上で重要なコミュニケーション能力。それゆえに悩む人も多く、また悩み自体も環境によって異なるものです。「解決のヒント」では、電話応対に関するお悩みや日常的なコミュニケーションに関する相談事を、「もしもし検定指導者級資格保持者」の方々からアドバイスしていただきます。

考え方が違う先輩とのコミュニケーションに悩んでいます。

2つ上の先輩とのコミュニケーションがうまく取れません。仕事に対するスタンスや考え方がまったく異なり、引き継ぎ業務を行わないのです。私は引き継ぐことも業務の一環だと思うのですが、「分からなければ聞いてくれればいいから」と言って、口頭のみの説明で終わらせてしまい困っています。どのようにお願いし たらいいのでしょうか。(20代サービス業 女性)

A.積極的に声をかけてノートにまとめてみては?

高橋 珠実氏

高橋 珠実氏

B-コミュニケーション株式会社代表取締役
企業にて23年間、広くコミュニケーションのとり方について指導しています。

 職場の先輩とのコミュニケーションは、確かに緊張しますよね。でもあなたにとっては大切な仕事を引き継ぐのですから、心配な気持ちはよく分かります。先輩もどう伝えていいのか分からないのかもしれませんね。
 コミュニケーションは、気づいた側から積極的に声をかけるもの。あなたから「教えていただけますか」と分からないことを順次先輩から聞いて、ノートなどに書きとめてみたらいかがですか。そしてまとめた資料を「これで大丈夫ですか」と先輩に確認をしてみましょう。

A.先輩を変えるよりもあなたが接し方を変える方が効果的。

土井 惠子氏

土井 惠子氏

キャリア・アドバイザー
就職支援コミュニケーション研修を中心に活動しています。

「ここが分からないので教えてください」などと、苦手な相手ほど自分からコミュニケーションを取りましょう。先輩は口頭で説明はしているし、「分からなければ聞いて」とも言っています。疑問点はタイムリーに質問し、業務に支障が出ないようにします。
 職場は様々な違い(個性)をもった人たちで構成されています。違って当たり前と考え、あなたから勇気を出して質問や相談をしてみましょう。先輩を変えるよりもあなたが接し方を変える方が効果的です。案ずるより産むがやすしです。

A.先輩の良いところを見つけて、アプローチしてみてはいかがでしようか。

古川 文美子氏

古川 文美子氏

株式会社創心會 教育企画部
社内の人材育成に関わる研修に携わりつつ、 各企業様向けの研修講師も務めています。

 企業とは自分と同じ人がいないからこそ成り立っているのですが、考えの違う方と向き合うのはつらいですよね。でも「うまくいかないおかげで、私の可能性を引き出してくれる人が先輩かもしれない」という捉え方でコミュニケーションを試みてみませんか。
 先輩の良いところを見つけて、お願いしたいことを率直に誠実に伝える。例えば「先輩の○○がとても分かりやすいので、それをまとめたものを作りたいのですが、先輩にご協力いただけると、とても助かります。お願いできますか?」というような関わり方です。参考になればうれしいです。

いかがでしたでしょうか。もしもし検定指導者級資格保持者の方々のヒントを参考に、あなたにとってピッタリの答えを見つけてみてください。

もしもし検定指導者級資格保持者とは

「もしもし検定」とは、公益財団法人日本電信電話ユーザ協会の行う「お客様に喜ばれるビジネス電話応対」の実現と電話応対のエキスパートとして即戦力になり得る社内の指導者の育成を目的とした資格制度です。電話応対に関する高度な知識・技能があり、本検定の実施にあたり指導官や試験官等の役割を担うことのできる「指導者級の資格を有する者」を「もしもし検定指導者級資格保持者」と言います。
詳しくはユーザ協会ホームページより、もしもし検定ページをご覧ください。

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