イベントレポート

新価値創造展2015

11月18日(水)~20日(金)の3日間、日本各地の中小企業が技術や製品を披露する「新価値創造展2015(第11回 中小企業総合展 東京 2015)」が、東京・青海の東京ビッグサイトで開催されました。その会場から、会員企業さまの業務改革につながる展示をご紹介します。

「新価値創造展2015」は、新しいアイデアや技術を持つ企業の連携や新市場の販路開拓などの支援を目的に「中小機構(独立行政法人 中小企業基盤整備機構)」が行う大規模展示会です。今回の開催は「いきる(健康長寿社会で活きる新ビジネスを)」「くらす(地域コミュニティの再生・発展で新ビジネスを)」「つくる(ものづくり・技能ネットワークで新ビジネスを)」という3つの出展テーマで行われ、会場には440社という過去最大規模の出展社が集結しました。

会場内の各ブースや商談コーナーでは、来場者と出店者、また来場者同士が熱心に話し込む姿が見られました。ここで得られた連携、知識の共有は、きっと近い将来、それら企業の大いなる発展に役立つものとなるはずです。

有限会社forte詳しくはこちら

有限会社forteは、位置情報を業務効率化に役立てる3G GPSトラッカー「ES310(車載用)」「ES320(個人携帯用)」を出展しました。どちらもGPS(全地球測位システム)による位置情報を一定間隔でサーバーに送信し、ウェブ上で端末の位置をリアルタイム確認できます。前者はシリアル通信可能な複数の入出力ポートを備え、シリアルカメラで撮影した静止画を同時にアップロードするなど、付加情報を備えた車両管理システムへの発展も可能。一方、内部に充電式バッテリーを備える後者は、ポスティングなどオフィスを離れて働く作業者の労務管理のほか、位置情報と通信機能を利用した「緊急呼び出しシステム」「介護支援見守りシステム」などへの利用を想定しています。



株式会社オンネット・システムズ詳しくはこちら

株式会社オンネット・システムズの「Onnet-POS」は、POSレジまたは通常受注と販売、在庫管理機能のリアルタイムでの統合管理が可能な販売管理システムです。企業ごとに異なる商慣習や販売管理の手法に合わせた柔軟なカスタマイズに対応できる商品設計とすることで、一般的なパッケージソフトウェア商品導入でありがちな「システムの決まりごとに既存業務の流れを合わせる」という手間や非効率的な運用を排除しました。また内包するデータベースを積極的に活用することで、新機能の追加や他のアプリとの連携も容易です。またクラウド(Windows Azure/AWS)利用により、低廉な月額利用料での導入が可能であることも、大きな魅力となっています。



株式会社アーク情報システム詳しくはこちら

教室など不特定多数のパソコン利用者がいる業務や、精密計測や測定などつねに同一のパソコン環境が求められる業務向けに、一度の再起動で元の環境を復元するソフトウェアが株式会社アーク情報システムの「HD革命/Win Protector Ver.5」です。導入後はパソコンのCドライブが保護され、作成したファイルは任意のドライブの“一時ファイル”に保存されます。この一時ファイルは、シャットダウンや再起動などの動作が行われるごとにすべて不可視化され、元の環境が復元されるという仕組みです。またログインユーザーごとの機能の自動オン/オフも可能で、柔軟な利用に対応。モバイルパソコンへの導入では、盗難や紛失に伴う機密情報や個人情報の漏洩を防ぐことができます。



株式会社スカイフィッシュ詳しくはこちら

外国人研修生や労働者の活用が増えるなか、彼らのトレーニングが大きな課題となっています。そうした目的を効率的に達成するソフトウェアが、株式会社スカイフィッシュの出展した「FocusTalk V4」です。これはそもそも視覚障がい者向けの音声読み上げソフトウェアが発展したもので、マウスで指し示した文字のブロックを合成音声に変換し、スピーカーから出力することで「日本語での会話はできるけど、文字が読めない」という外国人(または視覚障がい者の方)でも、日本語のマニュアルでのトレーニングが可能です。コストがかかるだけでなく、改訂も煩雑な日本語マニュアルの外国語化を不要とし、外国人の活用において大きな業務効率化が達成できることでしょう。



セキュラ株式会社詳しくはこちら

マイナンバーの本格的利用を控える現在、オフィスのセキュリティ化は大きな課題となっています。セキュラ株式会社の「マイロックVF-10」は、テンキーによる暗証番号での認証に加え、従業員の持つICカード定期券やおサイフケータイ、電子マネーカードを「電子キー」として、オフィスに入退室認証システムを導入するソリューションです。本体は乾電池駆動で、導入にあたっては配線工事やドアの取り替えといった大がかりな工事を不要とし、ローコストを実現。個別のオフィスごとに入退室可能な従業員を指定したり、集合エントランスの施錠時間帯を指定し、夜間の部外者の立ち入りを制限するなど、企業それぞれの環境に合わせたカスタマイズも可能です。



アンデックス株式会社詳しくはこちら

アンデックス株式会社は、宮城県での震災復興事業の一環として行われている「水産×IT」の取り組みを出展しました。養殖カキ・海苔の管理には、水温のひんぱんなチェックが必要で、これまでは漁業者が一日数回、足を運んで調べていました。しかし「水産×IT」では、通信ユニットを組み合わせた水温計での計測結果をクラウドにアップロードし、漁業者は水温をスマートフォンで確認します。これにより、労働負荷の削減に成功。またこれまで経験とカンにより行っていたカキ・海苔の管理も、データベースに登録された水温データと漁獲高との相関性などを“見える化”することで、より効率的で質の高い海産物の収獲と、後継者の育成に役立つものと期待されています。



ある出展企業幹部からは「ここは“ものづくり”を手がける企業だけが出展している。だからこそ、出会いの大きな意味がある」ともコメントいただいた「新価値創造展2015」。たしかに出展企業からは、ものづくりにかける情熱と、力強い成長力がうかがえました。次回開催などの情報は、事前に主催者である「中小機構」のウェブサイトにて告知されるはずですので、ぜひご確認ください。

独立行政法人中小企業基盤整備機構(略称:中小機構) http://www.smrj.go.jp/

★記事は2015年11月現在の取材や情報に基づいて制作しています。各社の商品及び料金、サービスについてのお問い合わせは、各社のホームページ・担当窓口より直接お問い合わせください。

執筆者プロフィール

植村 祐介氏
出版社勤務を経て独立。主な執筆フィールドはICT系ソリューション、ケータイやスマートフォンなどのモバイル関連、カーライフなど。
ウェブでの製品プロモーションサイトやリクルーティングサイトなどの企画立案なども手がける。

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