第52回 電話応対コンクール全国大会模様

第52回 電話応対コンクール全国大会 in仙台

大会テーマ「言葉は力に、言葉は絆に。」

会場の仙台サンプラザホールは、朝8時の受付開始と同時に、選手の応援に訪れた職場の仲間や一般観客の長い列ができました。選手にとって忘れることのできない1日を、写真で振り返ります。

正しく美しい日本語を守り伝えるとともに、各企業の電話応対サービスと電話応対を通じた顧客満足度の向上を図るため、公益財団法人 日本電信電話ユーザ協会が毎年開催している「電話応対コンクール」。52回目となる今回は、宮城県仙台市の「仙台サンプラザホール」が、その舞台となりました。
今大会では、2013年4月、競技問題を発表。この問題に、全国で1万2,000名を超える選手がベストと思われる応対スクリプトを用意し、6月からの地区大会、そして7月からの都道府県大会にチャレンジ。この仙台での全国大会にエントリーしたのは、都道府県大会を勝ち抜いた精鋭60名です。
このコンクールのルーツは、いまから50年以上前の、1962年にスタートした「電話応対語調競技会」にさかのぼります。これは出場選手、そしてお客さまに扮するスタッフの双方が「いかに上手にスクリプトを読むか」を競う、“正しい読み方の競技会”でした。
その後、ダイヤルインの普及などで、電話応対が電話交換手だけに求められる技能ではなくなり、大会名称を現在の「電話応対コンクール」に改称。競技内容も、決められたスクリプトを読む形式から、自分たちでスクリプトを考え、応対する形式へと、時代のニーズに対応して変化しました。
電話応対コンクールは、日ごろ社内で行っている電話応対教育や研修の場から飛び出し、他の多くの企業と競い合い、自社の電話応対のレベルが客観的に評価できる大会として、広く認知されるまでに成長いたしました。そしてこの大会でより上位を目指し、研鑽に励むことが、参加者を含めた職場全体のモチベーションアップを生む機会として高く評価され、多くの企業の参加につながっています。また、この大会で上位に入賞することが、参加企業の全国的な評価、信用、信頼性に結びついているのです。
さて、今回の第52回大会では、昨年の第51回大会で改定された審査基準を踏襲。「最初の印象(初期応対)」「基本応対スキル」「コミュニケーションスキル」「情報・サービスの提供」「最後の印象」「顧客満足評価(CS)」の各審査基準の総合計で、各競技者が上位を目指しました。そこに求められているのは、単なる応対スキルだけではなく、より心のこもったお客さまとのコミュニケーション。全国大会当日の11月22日は、壇上で自らの技能をフルにアピールする競技者と、その競技者の演技に固唾を呑む観客席の仲間との熱い絆が、会場を包みました。

第52回電話応対コンクール 競技問題(891KB)

第52回電話応対コンクール 審査基準(64KB)

杜の都・仙台を舞台に、60選手が熱闘!

今大会では、開催地の旅行会社が「復興応援キャンペーン」として行う懸賞旅行を題材に、電話応対の技能を競いました。

ICTのさらなる成長が進むからこそ、「人と人とのダイレクト・コミュニケーション」は、さらに重要度を増しています。本号では、2013年11月22日、震災からの復興を支える東北の中心都市、仙台市で行われた「第52回電話応対コンクール全国大会」の会場から、参加各選手の表情や、企業幹部の思いまで、詳しくご紹介します。

  • 9:30 開会式

    選手60名と来賓の方々や関係者が壇上に並んだ開会式。壇上の左右には地元宮城選出の2選手が並び、元気よく自己紹介する各都道府県の代表選手を拍手で出迎えました。

    • ▲各都道府県支部の代表選手の自己紹介

  • 9:55 選手宣誓

    来賓の方々のご挨拶、審査委員の紹介に続き、 佐藤 朋美さん(宮城代表)が、元気よく選手宣誓。「これから競技スタート」という緊張感で、会場が引き締まりました。

    • ▲力強い選手宣誓

  • 10:15 競技開始

    各選手は、3分という持ち時間の間、「杜都企画の社員、 広瀬 純さん」になりきり、ときには身振り手振りや笑顔も交えながら、お客様の応対に全力を尽くしました。

    • ▲大勢の観客が見守るなか競技開始

  • 16:00 競技終了 最終審査

    午前・午後、合計約5時間のロングラン競技が終わり、別室では審査員が最終審査に臨みます。この間、会場内では地元「伊達武将隊」によるパフォーマンスが行われました。

    • ▲審査委員による最終審査

    • ▲審査中は伊達武将隊による演舞を披露

  • 17:10 結果発表 表彰式

    競技終了後、成績発表。見事優勝(総務大臣賞)に輝いたのは、株式会社NTTマーケティングアクト四国支店の、 楠 清美さん(愛媛代表)。 「やりとげた」という笑顔が印象的でした。

    • ▲優勝者には総務大臣賞が授与されました

    • ▲優勝カップと総務大臣賞の賞状を手にした楠 清美さん

  • 会場でのひとコマ

    • ▲会場には代表選手への応援ファクスが続々と届き、貼り出されました。

    • ▲競技の模様はインターネットの「電話応対コンクール全国大会オフィシャルサイト」でも、ライブ中継が行われました。

    • 会場ロビーには、宮城県をはじめ、東北地方 の企業や被災地の方々が、「震災からの復興」を合い言葉に、地元の特産品やお土産物を販売、多くの買い物客を集めました。

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